商船三井、AR航海情報表示システムの機能強化で操船サポート 浅瀬で安全水深の境界線を色分け表示

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2021/03/15 06:00

 商船三井は、古野電気とともに開発したAR航海情報表示システム(AR技術を用いてカメラのリアルタイム映像と航海情報を重ねて表示させることで、航海中の乗組員の見張りや操船などを視覚的にサポートするシステム)において、安全に航行できる水深とそうでない水深の境界線を自動で表示できるよう、システムのアップグレードを行った。

 従来のシステムでは、浅瀬を表示するには手動での設定が必要だったが、同アップグレードにより、常時自動で安全水深の境界情報が赤・黄・橙のいずれかの色(ユーザーが危険度をより感知しやすい色で設定可能)で表示されるようになり、操船者が注意すべき箇所が一目でわかるようになる。

 同システムは、すでに同社グループが運航する大型原油タンカー24隻への搭載が完了しており、現在はLNG船を含むほかのエネルギー輸送船隊やドライバルク船隊への搭載試験も進め、今後さらに搭載船を拡大していく予定となっている。

 同社は引き続き、安全運航を最重要課題と位置づけ、AR航海情報表示システムを含め、海上交通の安全に寄与する製品の開発・改良を積極的に行っていくとのこと。