世界16ヵ国25都市のタレント（人材）を活用し、デジタルコンサルティング事業・プロダクト事業を展開するモンスター・ラボグループのデザインコンサルファームであるA.C.O.は、サービスを成功に導くブランド体験をクライアントと共創するデザインプログラム「BX Camp」をソリューションパッケージとして提供開始した。
ブランド体験のデザインは、モノや企業以上にサービスにおいて必要となる。これまで同社では、新規事業の立ち上げ時や、独自でユーザー調査やプロトタイプ制作を行う人をサポートすべく、BX Campのプログラムの提供や、プロダクト開発まで一貫したブランド開発を行ってきた。その結果、「ブランド開発が想像以上にサービスに寄与している」「プロセスを通してチーム全員で共感・共有を重ねたことによる組織強化の付加価値があった」などの声が挙がっていたため、今回BX Campとしてソリューションパッケージにまとめ直し、正式リリースをした。
同プログラムの概要
BX Campでは、プロジェクトのチーム全員がサービスの魅力に共感することで質の向上につながり、ブランドの価値を高めること、そしてそのブランドの価値を正しくユーザーに届けるための世界観を演出するビジュアルや使い心地の良いUIを追求することを、クライアントと一緒に行っていく。
以下の6つのことを、ワークショップを交えながら行う。ワークショップは、サービスの性質や発見したいインサイトに合わせて、最適な手法を選択する。
Understanding：チーム全員で現状を理解する
プロジェクトメンバー全員が、業界の専門的な仕組みや競合、ビジネス戦略などの情報をインプット。チーム全体で現状を深く理解し、同じ目線でサービスの開発・改善に取り組める下地を築く。
Research：調査・分析によるインサイトの発掘
収集すべき情報と分析の角度を定め、最適なインタビュー手法や観察法を用いて調査を実施。調査結果の分析から、デザイナー視点のインサイトを発掘する。
Branding：存在意義を明確にし、ブランドを開発
「ほかのサービスと差別化できるポイント」「唯一無二の価値」を見出し、「私たち“らしさ”」「目指すべき方向」を言語化するなど、ブランドの軸となる独自の個性（DNA）を明確にする。
Function ideation：核となる機能を選定するアイディエーション
リサーチからのインサイトやブランドの目指す方向性に基づき、サービスの核となる機能・体験をチーム全員で検討し、仮設を立案。エンジニアも同席し、技術面での実現可能性も模索する。
Art direction：ユーザー体験をデザインで表現
言語化した“らしさ”を視覚的に表現するための方針を策定。色や形もコミュニケーションと捉え、ブランドの持つ個性や世界観を表現したデザインコンセプトを設計する。
Prototyping testing: プロトタイプを活用したユーザー検証
仮説立てしたサービスの機能・体験が「本当にユーザーのニーズを満たせているのか」を客観的な視点で検証。結果をもとに改善を加え、プロダクト開発に取り入れる。
