電通、IoT家電データを活用したマーケティングソリューション「domus optima」(β版)開始

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2021/06/14 05:00

 電通は、インターネットに接続された家電製品のデータ(IoT家電データ)を活用し、統合マーケティングを行うソリューション「domus optima(ドムス・オプティマ)」(β版)の提供を開始する。これにより、IoT家電データから、生活者の潜在的な需要を発見し新たな顧客体験の提供を目指す。第1弾として、広告主へIoT家電データを活用した広告配信と効果検証が可能なソリューションの提供を開始する。

 近年インターネットの普及により、あらゆるモノがインターネットにつながり我々の日常生活にも広がっている。IoTデバイスは急速に普及しており、生活はオートメーション化し、より便利で快適なスマートライフへと進化している。

 このような変化を踏まえ同社は、IoT家電データに着目し、便利で快適な暮らしだけでなく、よりよい生活体験の提供を目指し、「domus optima」(β版)を開発。domus optimaとは“快適な家”という意味で、家の中のIoT家電のデータから、家の中・家の外での心地よい生活体験を提供することを目指しているという。

 今回提供開始するβ版のソリューション第1弾として、約40万台のIoT家電データ(エアコン・空気清浄機・オーブンレンジ・自動調理鍋・洗濯機)の、利用時間や利用方法などから生活者の潜在的な需要を推定し、インサイトの発見・分析のうえ、広告配信と効果検証が可能。IoT家電データは、利用している日時、使用されている機能などが含まれており、AIoT家電データの利活用を推進するシャープからの提供により、データの利用許諾を得て利用者の同意を得た範囲で活用する。

 同社グループはこれまで、IoT家電のひとつとしてテレビ機器のデータを活用した「STADIA」の開発・運用を進めてきた。今回リリースした「domus optima」(β版)は、STADIA と連携したマーケティングソリューションとして開発しており、テレビ視聴データやスマホの位置情報データなど、「People Driven DMP」のデータとの連携が可能となっている。同ソリューションによって、これまで以上に、利用者のタイミングに合わせて、より有益な情報と体験を提供できる仕組みを目指している。

 将来的には、たとえば季節の食材を使った料理特集がテレビ放送されているタイミングに合わせ、番組を視聴し、かつオーブンレンジを利用しているユーザーへ、レンジで容易に調理できる料理のレシピについてスマホや家電を通じて通知するなどを実現している。