サイバーエージェントは、AI事業本部において、検索連動型広告におけるCVR改善を目的に、「効果予測AI」で配信前にランディングページの広告効果予測を行う「極予測LP(キワミヨソクエルピー)」の提供を開始する。
近年、検索連動型広告をはじめとする運用型広告では、広告効果を維持するために大量な広告クリエイティブの制作・運用や、広告テキストの品質評価の改善が重要とされている。
さらに、商品・サービスの注文や問い合わせ(コンバージョン)の獲得にて重要なランディングページにおいても、広告効果のさらなる向上のための継続的なクリエイティブ改善が必要である。しかし、従来のフローではランディングページの制作期間は長く、CVRを左右するデータの蓄積にも時間がかかるため、検証結果をもとに素早い改善を行うことが難しいという課題があった。
このような背景のもと、同社ではAIを活用した制作プロセスで広告効果最大化に向けサービス提供している「極予測AI」や「極予測TD」に加え、今回、検索連動型広告におけるCVR改善を目的に、「効果予測AI」で配信前に広告効果予測値の高いランディングページを広告グループごとに制作し、広告効果がでた時のみ制作費を成功報酬とする「極予測LP」の提供を開始した。
「極予測LP」では、流入元となる検索連動型広告で配信されている各アドグループにあわせてランディングページの個別最適化を行う。各アドグループにおいて、現在配信中でもっとも効果が出ている既存ランディングページに対し、「極予測LP」で大量に制作したランディングページのCVR効果予測値を競わせ、既存よりも予測値が上回った新クリエイティブのみを配信する。
さらに、ランディングページ制作後は同社のサーバーにてページの公開までを行うことで、これまで広告主側で対応が必要であったコーディングやサーバーアップなどの作業が不要となり、制作から配信開始までの時間を大幅短縮することが可能。従来のおよそ半分の時間でランディングページの制作ができるようになることで、よりスピーディーな運用改善および広告効果の向上が期待できる。
先行テストでは「極予測LP」にて制作したランディングページにおいて、既存ランディングページと比較し、最大134%CVRが改善したという結果が出た。
このように、同社では検索連動型広告において「極予測TD」でクオリティスコアを向上、「極予測LP」でCVR改善を行うことで、さらなる広告効果改善を図る。なお本サービスでは、「極予測LP」にて制作したランディングページのCVRが、既存のランディングページの効果を上回った場合にのみ報酬をもらう成功報酬型で提供する。
「極予測LP」の効果予測ロジックは、同社のAI研究開発組織「AI Lab」とともに開発している。今後も同社では高い技術力をいかし、新しいクリエイティブの価値提供を目指すとともに、広告主企業の広告効果最大化に尽力していく。