フォントワークスは、2021年秋に新たに3書体をリリースすることを発表した。同社のフラッグシップフォントである「筑紫シリーズ」から新書体「筑紫Cヴィンテージ明朝」および、手書き風の書体が可愛らしい「てんとう虫」、和やかな雰囲気を生み出す「カッコウ」をリリースする。これらの書体はすべてデスクトップフォントサービス「フォントワークスLETS」にて利用可能となる。
新書体第1弾 「てんとう虫」
第1弾は、手書き風の書体が可愛らしい「てんとう虫」が登場。サインペンでキュッキュッと一画ずつ書かれた手書き風キャッチ書体となっている。右上がりではっきりと書かれた線と、先端にポチっとした黒い丸が陽気で可愛らしい印象をもたらす。書籍や、製品フライヤーなど幅広く利用できる。
新書体第2弾 待望の「筑紫シリーズ」より「筑紫Cヴィンテージ明朝」が登場
2021年10月には、「筑紫Cヴィンテージ明朝」をリリース。「筑紫書体」はフォントワークス書体デザイナー・藤田重信氏が2004年に生み出した同社のフラッグシップフォントである。
そのなかでも「筑紫ヴィンテージ明朝」シリーズは、より上質な洗練された書風をイメージした毛筆書きの書体が特徴。2018年に「Aタイプ」、「Bタイプ」が発表され、今回新たにリリースする「Cタイプ」はシリーズのなかでも硬質な書風となる。
「Aタイプ」はなめらかで美しく、「Bタイプ」はダイナミックで躍動感溢れ、そして「Cタイプ」は厳格と気品が溢れる書風。ウエイトRが醸し出す繊細感と、気品豊かで骨格で見せる意思の強さは強靱なメッセージ性を創出する。ヴィンテージ感がありながら、今の時代感を纏った書体だという。
新書体第3弾 「カッコウ」
2021年12月に登場するのは、書体デザイナー・グラフィックデザイナーの神田友美氏が制作した新書体「カッコウ」。フォントワークスLETSにも搭載している神田氏の人気書体「つばめ」のゴシック版の風合いとなっている。字形によって幅広や背高など、大きさが異なり、文章を組むとコロコロとした可愛らしい表情を見せる。和やかに語りかけるような雰囲気は、普段着の生活にぴったりのナチュラルなデザイン書体とのこと。
今後のリリーススケジュール
- 2022年1月(予定):筑紫AMゴシック
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2022年春(予定):オリジナル欧文書体
※リリーススケジュールは変更になる可能性あり。