みんなの銀行は、2021年6月にピクシブと「金融を活用した価値共創にかかる基本合意書」を締結。また、同年7月にはピクシブと「BaaS事業に係る業務提携契約書」を締結し、ピクシブが運営するサービスを利用するクリエイターやファン向けの銀行サービス提供に向けた協議を進めてきた。今回、その目処が立ったため、同行における「パートナー支店」の第1弾として、「ピクシブ支店」を開設した。
みんなの銀行における「パートナー支店」の取組み
パートナー支店とは、みんなの銀行アプリ内にパートナー企業のブランドで、その顧客向けに開設される支店。同行が提供する銀行サービスを利用できるだけでなく、パートナー企業の世界観を盛り込んだ支店デザインをはじめ、パートナー企業と共同して顧客向けの新たなサービスや、さまざまなマーケティングの取り組みを提供していく。「金融」と「非金融」がシームレスに結びついた新たな価値共創『BaaS(Banking as a Service)事業』を構築する取り組みの第一歩となるという。
同支店の特徴は、次のとおり。
デジタルバンク「みんなの銀行」としての特徴
「みんなの銀行」は、すべてのサービスがスマートフォン上で完結する次世代型の新銀行(デジタルバンク)として、デジタルネイティブな思想・発想でゼロベースから設計された銀行サービスを個人顧客に提供している。 今回開設された「ピクシブ支店」においても、24時間365日・スマートフォン完結での口座開設を実現した普通預金「Wallet」、目的別に最大20個のバーチャル口座を作成できる貯蓄預金「Box」、口座開設と同時にカードレス決済が可能になる「Debit Card」など、提供済みのサービスラインナップはすべて利用可能だという。
パートナー支店「ピクシブ支店」ならではの特徴
さらには、愛着を持って利用してもらうためのオリジナルデザインの開発・実装や、パートナー企業が提供するサービスとの連携など、クリエイターやファンにとって楽しく便利なカスタマイズを実施。これにより、たとえば、クリエイターがメイン口座とは別に創作活動用の口座を即時に開設・利用開始できたり、ファンが関連サービスの支払いにオリジナルデザインのバーチャルデビットカードを利用し、その明細をWalletのメモ機能を活用して収支管理したりと、「金融」の側面における利便性の向上を通じてクリエイターやファンの創作活動などを後押しする。また、同支店の利用活性化に向けた共同でのマーケティング施策なども実施していく。
「ピクシブ支店」の世界観
バーチャルデビットカードには、人気クリエイター・森倉円氏描き下ろしのオリジナルイラストを使用。みんなの銀行アプリのマイページなどに表示される支店イラストには、創作活動にまつわるモチーフを盛り込み、ピクシブの世界観に合わせたデザインとなっている。
価値共創の高度化に向けたアクション
今後も同支店におけるさらなる付加価値の提供に向けた協議を継続。また、同行が今後公開を予定している金融APIを介した連携を通じて、ピクシブが提供するインターネットサービス上でシームレスに金融サービスが利用できる仕組み作りなどの検討も進めていく。
また、中長期的な観点から、クリエイター作品の「価値」の流通を促進するために、最先端テクノロジーの研究に取り組んでいくとのこと。