電通デジタル、ウェブサイトの機能・情報過多を解決する「UI/UX Diet Circuit」提供開始

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2022/02/03 12:00

 電通デジタルは、企業がユーザーにとって使いやすいウェブサービスやアプリを提供することを目的に、サービスの煩雑さを定量的に評価するGOMS-KLMモデルを起点にUI/UXのシンプル化を支援する「UI/UX Diet Circuit」を提供開始する。

 企業がウェブサービスやアプリを運用していくなかで、これまでいくつも改善施策を重ねているものの、関係者の意見やユーザーの声を反映させていくうちに多くの機能や情報が追加されてしまい、結果その改善効果が頭打ちの状況になっているケースが散見される。このように機能・情報過多で肥大化したサービスは複雑さを増し、そのものがもつ特性や利点などの本質を曇らせてしまっている可能性がある。

 同社はこれまでUI/UX改善支援やサイト構築・アプリ制作で培ってきた知見と実績をもとに、企業がユーザーに対し利用するきっかけを与え、使いやすいサービスを提供するため、機能や情報過多になっているUI/UXをシンプルで直感的なものへとグロースさせる支援を開始する。

 具体的には次のプロセスで、課題抽出から改善提案、効果検証までをスピーディーに実施する。

① サービス評価と課題抽出

 サービスの煩雑さといった評価が難しい指標に対し、UI/UX評価モデルであるGOMS-KLMを活用し数値化・可視化を行う。もともとPCサービスを評価するために開発された「Mentally preparing:心理的準備」「Keying:キー入力」「Homing:ホーミング」「Pointing:ポインティング」「Response:応答時間」の5つの評価軸に加え、あらゆるデバイスに対応させるため「View Image:画像認識」「Read Text:文字を読む」「Eye Move:視線の動き」の3つの指標を新たに追加し、ユーザーの利用文脈に則してサービスを評価する。その結果をもとに課題抽出を行い、さらにログやファネル解析と併用することで、課題の真因にフォーカスすることが可能となる。

② ワークショップ

 初期仮説をもとにオンラインワークショップを開催。サービス課題に対してクレイジー8やストーリーボードなどのアイデア創出・整理手法を用いて、徹底的にシンプルかつ使いやすさを追求することで、ユーザーの利用障壁を極限までなくすためのアイディエーションを行う。

③ プロトタイピング

 ワークショップで創出したアイデアをもとに、プロトタイプツールを利用し短時間でプロトタイピングを行い、ストーリーボードの内容を可視化。実際に操作可能なプロトタイピングで確認ができるので、ステークホルダーとの合意形成も速やかに行うことが可能となる。

④ 効果検証

 完成したプロトタイピングを、実際の利用者に対してオンライン上のリモートユーザーテストを行い、その受容性や現状サービスとの比較検証を行う。また、プロトタイピングに対しても①で用いたGOMA-KLMを活用したサービス評価を実施することで、before/afterでの数値比較も同時に行う。