最高品質の3D データと情報をつないだxRソリューションを展開する積木製作は大阪ガス都市開発、3次元計測のクモノスコーポレーションと共同で、マルチプレイVRによるメタバースを構築した。
大阪ガス都市開発は2020年、クモノスコーポレーションに大阪瓦斯ビルディングの点群計測を依頼し、3次元点群データを取得。維持管理のみならず、ほかの活用方法を模索していた。そこで建築物と同様に人が集まりコミュニケーションが生まれる場所を、バーチャル空間に構築することに。かねてからクモノスコーポレーションとパートナーとして協業していた積木製作の技術を活用することで、高精細な点群データをベースにハイクオリティな3DCGを制作し、大阪瓦斯ビルディングと周辺の御堂筋一帯を表現したメタバースを開発した。
大阪瓦斯ビルディング・メタバースの機能
今回のメタバースでは、複数人が同時にアバターとなりメタバース空間内で、コミュニケーションを実施することが可能。ボイス・テキストチャットに対応し、臨場感のある空間内でのマルチプレイを実現した。遠隔地より接続した仲間とリアルに構築された御堂筋に立ち、大阪瓦斯ビルディングを見上げる、御堂筋の中央で会議をするといった現実には実現不可能な体験を提供する。
大阪瓦斯ビルディング・メタバースの今後
御堂筋を象徴する建築物である大阪瓦斯ビルディングをメタバース化したことにより、バーチャル御堂筋構築のきっかけになることを目標としている。同時体験人数の大規模化、複数のVRヘッドセットに対応するマルチデバイス化、コミュニケーション機能の拡充など、カスタマイズが可能なシステムの利点を活かし、機能を拡充していく。
積木製作は、大阪瓦斯ビルディング・メタバースを第1弾とした、メタバース構築サービスを展開。点群データ、BIMなどの3DCADデータなどをベースにハイクオリティなバーチャル空間を構築し、自社専用にカスタマイズ可能なメタバース開発を企業向けに展開する。