EC業界のTikTok運用型広告、効果的クリエイティブを分析　限定要素含むとCTRが220％高くなる

CreatorZine編集部[著]

2022/04/12 06:00

　TikTok for Businessでは、2021年10月1日〜2022年1月14日の日本でのTikTokにおけるEC業界の運用型広告を分析。同結果をもとに動画広告の活用において、より効果を高めるポイントをまとめた「TikTok運用型広告クリエイティブTips 〜EC業界〜」を初公開した。

　同調査では、個々の広告において、特にパフォーマンスが良かったクリエイティブの要素を抽出し、分析している。

　効果的な動画広告の特徴は、次のとおり。

　動画が継続的に視聴された広告を「視聴率が高い広告」と定義。そのパフォーマンスに効果的だったクリエイティブには、「動画内容の形式、音声」「登場人物」「内容表現」「動画の尺」など、さまざまな要素において発見があった。

　動画内容の形式に関する発見のひとつは、「画像だけより動画を入れる」こと。動画を含む形式のものは、画像だけのものに比べて、2秒視聴率が293.5％、6秒視聴率が379.8％高くなっている。

　動画の登場人物に関する発見のひとつは、「動画の冒頭から人物を登場させる」こと。冒頭から人物が登場する動画は、登場しない動画に比べて、2秒視聴率が160.2％以上、6秒視聴率が171.0％以上高くなっている。

　動画での商品紹介に関する発見のひとつは、「動画の冒頭から6秒以内に、商品要素を入れない」こと。商品要素の登場が動画開始から6秒以降の動画は、冒頭から6秒までの間に商品要素が登場する動画に比べて、2秒視聴率が135.1％、6秒視聴率が169.8％高くなっている。

　動画での表現方法に関する発見のひとつは、「広告ターゲットに呼びかける」こと。「◯◯なあなた」「◯◯になりたい人」のように、広告ターゲットに向けた呼びかけがある動画は、呼びかけがない動画に比べて、2秒視聴率が108.2％、6秒視聴率が165.3％高くなっている。

　動画の尺に関しては、「45秒以上の尺」がおすすめとのこと。45秒以上の動画は、45秒未満の動画に比べて、2秒視聴率が122.9％、6秒視聴率が108.7％高くなっている。

　CTRが高い広告において、CTRにプラスの影響を与えるクリエイティブには、「登場する商品」「内容表現」において、いくつかの発見があった。

　動画での商品紹介で効果的な手法のひとつは、「商品要素は、動画開始6秒から15秒の間に表示させる」こと。動画開始6秒から15秒の間に商品要素を表示させる動画は、6秒未満の動画、15秒以上の動画のどちらの動画と比べても、CTRが113.0％高くなっている。

　動画での表現方法で効果的な手法のひとつは、「限定要素を入れる」こと。「今なら◯◯円」「今だけ◯％OFF」のような限定要素がある動画は、限定要素がない動画に比べて、CTRが220％高くなっている。