GaudiyとBALCOLONY.が、Web3領域に特化したクリエイターファーム「株式会社C4C Labs」を設立

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2022/06/08 17:50

 Web3時代のファンプラットフォーム「Gaudiy Fanlink」を提供するGaudiyと、エンターテインメント作品のクリエイティブを多数手がけるBALCOLONYは、Web3領域に特化したクリエイターファーム「株式会社C4C Labs(以下、C4C Labs)」を、共同出資により設立する。Gaudiy 代表取締役 石川裕也氏とBALCOLONY. 代表取締役 生本訓昭氏の共同代表体制で、経営をリードしていく。

クリエイターが主役の時代を、クリエイターと共に創る

 C4C Labsは、Gaudiyのブロックチェーン技術とBALCOLONY.のクリエイティブ力を掛け合わせて、Web3領域における制作事業や教育事業を行う。

 制作事業では、NFTやメタバースなどのWeb3プロジェクトの制作や、Web3領域に特化したオリジナルIPの開発・提供を実施。また教育事業では、Web3領域に精通する若手クリエイターを育成するため、クリエイターを多く輩出する美術大学やクリエイティブ系の専門学校などと連携して教育コンテンツの開発・提供を行っていく。

 若手クリエイターの育成を通して業界全体のクリエイティビティを支え、クリエイターが主役の時代を、クリエイターと共に創ることを目指す。

株式会社C4C Labsについて

社名:株式会社C4C Labs(読み:シーフォーシーラボ)

本社:東京都渋谷区笹塚1丁目64−8  Daiwa笹塚ビル6階

取締役:代表取締役 石川裕也/代表取締役 生本訓昭/取締役 椎橋寅次郎

事業内容:

  • Web3プロジェクトのシステム開発及びクリエイティブ制作
  • Web3領域に特化したオリジナルIPの開発・提供
  • Web3領域に特化したクリエイターを育成するための教育コンテンツの開発・提供

設立の背景

 昨今、各国政府がWeb3に対して国として取り組む姿勢を表明するなど、Web3の時代が到来している。アメリカのシリコンバレーでは、優秀なエンジニアを中心に、巨大テック企業からブロックチェーンスタートアップへの転職ラッシュが止まらないほどの一大ムーブメントが起きている。

 Web3時代は「価値がある」「おもしろい」と思うものに人々が集まり、価値を共創し、その貢献に応じて正当な還元ができるようになる。ものを創り、新しい価値を生み出せるクリエイターの重要性は大きく高まり、クリエイターが主役の時代が到来する。

 世界で急速に進んでいるWeb3の拡大に乗り遅れることなく、日本のクリエイターが活躍できる場を広げていく。そのためには、若手クリエイターがWeb3の本質を理解するための啓蒙や、日々進化する技術を学び先端の情報を得られる機会を、今以上に提供する必要がある。

 Gaudiyは2018年の創業当初から、Web3を実現するブロックチェーン技術と、コミュニティの領域で事業を展開してきた。投機的なNFTではなく、実用価値を与えるNFTの活用に可能性を見出し、ファンの熱量を高めるコミュニティサービスを提供している。6月1日にはシリーズB・1stクローズで25億円の資金調達を発表し、人材採用、コミュニティサービスの拡充、メタバースへの投資、グローバル展開に注力していく。

 BALCOLONY.は『鬼滅の刃』『君の名は。』『魔法少女まどか☆マギカ』『ラブライブ!』『ももいろクローバーZ』といったエンターテインメント作品のクリエイティブ制作に多数携わっているクリエイティブチーム。印刷媒体に限らず、映像やオンスクリーン、デジタル領域、さまざまな分野でのデザインワーク、アートディレクション、イラストディレクションなど、ビジュアルメイキングの根幹に関わる領域を幅広く手掛けている。

 今回、若手クリエイターの育成に対する課題や「クリエイターが主役の時代を、クリエイターと共に創る」ミッションに共感した両社が、それぞれの強みを活かして、新会社を共同設立することとなった。

新会社設立によせたコメント

株式会社Gaudiy 代表取締役 石川 裕也氏

このたび、日本を代表するデザイン会社であるバルコロニーさんと一緒に会社を作ることができ、とても光栄かつ嬉しく思います。C4Cは「Creator for Creator」の略称、つまりクリエイターによるクリエイターのための会社です。

今のWeb3やNFTは投機的なイメージがとても強いですが、本来は、クリエイターにより正しく還元することができる素晴らしい技術です。C4C Labsでは、そのような技術を活用しながら、よりクリエイターが活躍できて、正しく還元される。そんな世界を実現していければと思っています。

その一環として、美大や専門学校との取り組みや、C4C Labsでの売上の一部を未来のクリエイターに還元する社会活動を行うなど、日本の未来を明るくするクリエイターの方々が生きやすい社会を作っていければと思っています。クリエイターもファンも傷つかないフェアな社会を目指していきます。

有限会社BALCOLONY. 代表取締役 生本 訓昭氏

バルコロニーは今年で18年目を迎えるクリエイティブチームです。まだまだ若輩者ではありますが、インターネットが日本国内において本格的なマスメディアとして成長するまでの過渡期を過ごした経験を持つチームだと感じています。グラフィックデザインの業界においては、紙上での表現だけでなくオンスクリーンでの表現が生まれた時代に生きてきたわけですが、今、Web3という思想と、それに伴う技術のアップデートが行われようとしています。

このタイミングをクリエイティブチームがどう捉えるか、そしてこれからの時代をどう生きるか?を模索すべきと感じていた時、ガウディとの出会いがありました。

それぞれ個別に力を発揮してきたテクノロジー分野とクリエイティブ分野が交わり、新しい可能性を生み出せたらと考えています。古き良きは活かし、一新すべきはチャレンジする。そんなポジティブな活動をC4C Labsで実現したいと思っています。我々は今の時代を生きるクリエイティブチームとして、クリエイターの未来を今とは少し違った風景にしたいと考えています。