TikTok、スクリーンタイムダッシュボードなど視聴時間管理のためのふたつの新機能を発表

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2022/06/10 06:30

 TikTokは、デジタル体験がつながりや豊かさをもたらすと考えている。デジタル機器やアプリと良い関係を築くには、視聴時間を測るだけでなく、使いかたを自分でコントロールし、オンラインで過ごす時間を豊かな生活のサポートとしていくことが重要。そのためTikTokは、TikTokでクリエイティブな活動を行うコミュニティのデジタルウェルビーイングをサポートするために、新たなステップを踏み出した。

 TikTokはは健全なデジタル習慣を浸透させ、コミュニティのTikTok体験をより良くするため、近日ローンチ予定のふたつの新機能を発表する。ひとつめは、1回の視聴時間を管理できる「視聴時間制限モード」である。TikTokはすでに1日の視聴時間を制限できる機能を設けているが、今回1回の視聴時間を管理できる機能を導入し、休憩時間を定期的に設定できるようにした。このポップアップは、ユーザーが設定した一定の視聴時間を過ぎると、休憩を取るよう促すもの。

 ふたつめの機能「スクリーンタイムダッシュボード」では、ユーザーのTikTok視聴時間に関するデータを提供。1日にTikTokを視聴した時間、TikTokを開いた回数、日中と夜間の使用状況の内訳がまとめられている。また、週ごとに通知を設定し、自分のデータを確認することも可能。

 また、デジタル習慣について考えることをサポートするために、新しいガイド「ウェルビーイングを私の友達や大事な人達と考える」をセーフティセンターで公開。このガイドでは、TikTokに限らず、オンライン上で時間をどのように過ごすか、それによってどう感じるかについて総合的に考え、自分にもっとも適したバランスを取るよう、コミュニティに呼びかけている。

 また、コミュニティの若いユーザー向けに、週ごとのデジタルウェルビーイング・ポップアップを導入する予定。13歳から17歳の人が1日に100分以上視聴した場合、次にアプリを開いた時に視聴時間の制限をリマインドするようにする。

 これらの新しいデジタルウェルビーイングに関するツールが、TikTokとコミュニティのポジティブな関係を育み、サポートとなることを願う。同社は、ユーザーがTikTokにおける体験を満喫し、クリエイティブで文化的意義ある活動ができるよう、ウェルビーイングに関わる施策を推進し続ける。

専門家の声

インターネット・マターズCEO キャロライン・バンティング氏

「調査によると若いユーザーは、オンライン上で過ごす時間について考えるように促されるだけでなく、積極的に管理するための設定と、それを促す機能を歓迎していることが分かりました。重要なことは、子どもたちが自分のオンライン体験を管理できていると感じ、自ら考え、選択できるようにすることです。TikTokが、若いユーザーのウェルビーイングを中心に据えた機能を、さらに開発していくことを期待しています」

スタンフォード大学医学部精神医学科のメンタルヘルス革新研究所のアドバイザー、Nina Vasan博士とSara Johansen博士

「デジタル空間におけるウェルビーイングの重要な側面は主体性です。人々は、ソーシャルメディアを、いつ、どのように、何のために使用するかを意識するための仕組みを必要としています。視聴時間を把握し、量より質を重視してオンライン体験を柔軟に調節できる機能は、主体性をもたらし、精神状態の安定をサポートしてくれるでしょう」

 クリエイティブな活動を行うユーザーの、デジタルウェルビーイングをサポートすることはTikTokの優先事項である。今後もTikTokユーザーや専門家からのフィードバックに耳を傾けながら、安全で心地よい体験をもたらす機能開発・改善を続けていく。