クリエイティブ市場の総合商社のTooは、パッケージ表記の校正に特化した校正システム「sowaos」を開発、提供開始した。
sowaosは、商品パッケージの表記チェックを行う担当者や、パッケージ制作を依頼する部門、記載内容に責任のある人などの負荷を軽減するための、パッケージ表記の校正に特化した校正システム。ミスが許されない校正作業にsowaosを使うことで、担当者の作業や心理的負担を減らし、パッケージ校正におけるDX化を実現する。
Tooは、クリエイティブに関わる顧客とのコミュニケーションを通して培ってきた業務理解に加え、食品業界をはじめとする数々のパッケージ制作過程での業務負担を軽減する支援を行ってきた。クリエイティブワークのノウハウをベースに同社が独自に開発したsowaosは、表記やデザインの理由、その背景を理解した「パッケージデザインアセスメント」に基づいたパッケージ制作データ校正システムとなっている。
同システムは、パッケージ表記に特有のチェック機能を備えており、ニーズに合わせて選択して利用することが可能。表記指示書とデザインPDFの文字突き合わせや、デザインPDFのチェック、使用禁止用語の有無や、文字サイズやロゴマークサイズなどのチェック機能などを搭載している。また、チェックプロセスの可視化に有効なレポートを出力も可能。クラウドで提供するサービスのため、利用者の場所を問わずにどこからでも利用することができる。
「sowaos」は、「推敲」の語源となった故事のなかの「僧推月下門〜僧は推す月下の門」から転じて、よりよい商品表示のため推敲・校正を重ねる現場の人々の役に立つことを目指している。
デザイン制作時のコピー&ペーストで起こりがちなミスを防ぎ、作業効率を向上
同システムには、Adobe Illustrator上で利用できる流し込み&校正オプションが用意されている。ミスの発生そのものを防止し、デザイナーの作業効率向上、心理的負荷を軽減する。
原稿の内容が正しくデザインPDFに載っているかチェック
同システムは、多くの商品に共通している表記のパターン(「一括表示」「栄養成分表示」「アレルゲン表示」など)をあらかじめ把握している。デザインPDFのレイアウトに左右されることなく、原稿が適切に掲載されているかどうかのチェックを同システムに任せることができる。担当者の負担とチェックミスを軽減する。
パッケージデータを選べば自動でチェック
パッケージは商品によって大きさや形状が異なるが、同システムでは、パッケージのサイズやレイアウトに関わらず自動でエリアを認識するため、エリア指定をする必要がない。
表記指示書の必要な部分だけを自動識別
表記指示書の記載ルールが統一されていれば、sowaos内で原稿を読み替えるので、原稿の作り替えをせずにチェックすることが可能。
原稿とレイアウトの表示が異なる場合もチェック可能
表記指示書にはない記号などをデザインPDFに記載するなど、独自の表示ルールがある場合は、通常の校正ツールではエラー表示になってしまうが、同システムでは必要なルールなどを考慮したチェックを行う。
sowaosの機能
選べる機能
同システムは校正に必要な機能を組み合わせて選択することができる。ニーズに合わせて必要な機能だけを導入できるためコストを抑えることが可能。また、基本機能にない機能はカスタマイズすることも可能とのこと。
- Illustrator上での流し込み、校正機能
- 必須文言・禁止文言チェック
- 文字サイズ・フォント種類チェック機能
- ロゴ・マーク検知機能
- 表記指示書とデザインPDFの文字チェック
- PDFどうしの文字比較
使い方
sowaosのユーザー専用画面で、検証するファイルアップロード、結果確認、各種設定などが行える。チェック結果URLはメールで返信。デザインPDFを色で塗り分けチェック結果が一目でわかるように表示する。あわせて結果レポートをエクセルで書き出すこともできる。
カスタマイズ可能
同システムは、基本機能に加えて自社ルールなどにあわせてカスタマイズすることも可能となっている。