畠山祥氏が立ち上げたグループ“レイワセダ”は、6月10日に正式にレイワセダ株式会社として法人化したことを発表した。新会社では、AIによる動画支援ソフトの開発や、動画の受託制作をはじめとした事業を実施していくという。
同社は、2019年に代表の畠山氏が好きな音声コンテンツであるラジオドラマをもっと流行らせたいというゴールを掲げて活動を開始した。まずはオリジナルラジオドラマ『黒い終わりと白い始まり』を畠山氏が原作者となってリリース。作品制作過程において、編集作業の煩雑さを知り、編集においてルーティン化している作業の自動化を実現できないかと考え、製品開発のアイデアを構想するに至った。そこで、人工知能を用いて動画編集を自動化するソフトを提案し、いくつかのビジネスコンテストに出場し、優勝や資金調達を行いながら、アイデアを洗練させ、実際にプロトタイプ制作を完了させた。そして動画編集の自動化のソフト「Ready」を制作しながら法人化する運びとなった。
自動編集ソフト「Ready」について
同社は、“より容易に、より高品質な”動画を作れる方法として、人工知能を用いた単純作業の自動化を図った。同製品を通して、クリエイターが今まで単純作業に費やしていた時間と集中力を企画や演出に充てることができるように。今後のリリースを予定している「Ready」は、無音区間を人工知能によって識別し、自動でトリミングを行う製品だという。ワンクリックで人が喋っていない区間のノイズを削除するだけでなく、削除した区間を詰める機能があることも特徴とのこと。今後は自動字幕をはじめとした、動画・音声編集に関するさまざまな自動化を目指し、ソフトウェアの開発していく予定となっている。