サイバーエージェントはクリエイティブディレクター・コピーライターの仲畑貴志氏が代表を務める映像制作会社、ドラゴン東京の発行済株式すべての取得について契約を締結し、ドラゴン東京を連結子会社化することを発表した。
近年、SNSやYouTubeなどの動画メディアが伸長するなか、企業の広告活動においても動画を活用したマーケティングが進んでおり、メディアごとに異なる広告アルゴリズムや媒体特性を捉えた広告表現や制作、運用が求められている。
また成長著しいYouTube市場においては、YouTubeの動画広告制作を手掛ける同社子会社の「6秒企画」を2019年に設立。2020年には、著名人のSNSプラットフォーム上での活躍をサポートすることを目的に、YouTubeチャンネルの開設から企画・運用・制作・広告販売のサポートまで幅広く行う専門組織「おもしろ企画センター」を設立し、150超の公式YouTubeチャンネルを手掛けている。
また2021年より東京藝術大学 佐藤雅彦名誉教授と、“YouTubeにおける表現の「ルール」の模索と構築”をテーマに共同研究を開始し、YouTubeにおける「広告」と「コンテンツ」の研究を行っている。
仲畑氏は、数々の名コピーを世に生み出してきてきた日本を代表するクリエイティブディレクター・コピーライターとして広告業界を長きに渡り牽引してきた。
また、同社ではさらなる広告クリエイティブ表現の強化を目的に、2020年より広告クリエイティブ領域における特別顧問に仲畑氏を迎え、同氏はエグゼクティブクリエイティブディレクター(ECD)として、広告主企業のさまざまな案件に関与してきた。近年では、仲畑氏が代表を務める映像制作会社ドラゴン東京とともに、数々の動画制作を共同作品として手掛けている。
このような背景から、幅広い動画制作における企画・プロデュース能力を強みとするドラゴン東京と、オンライン広告における媒体理解・運用力・クリエイティブに強みをもつサイバーエージェントにおいて、オンライン動画広告の効果最大化を図るクリエイティブの追求という共通目標のもと、ドラゴン東京のサイバーエージェントグループ参画に至った。これにより、同社ではYouTubeを中心としたオンライン動画広告の制作体制をより強化するとともに、広告主企業のマーケティングへのさらなる貢献を目指すとのこと。
今後は、ドラゴン東京の社名はそのまま維持し、現・代表取締役でクリエイティブディレクター・コピーライターの仲畑貴志氏はドラゴン東京とサイバーエージェントとの連携をサポートし、2022年9月以降、同社代表取締役をサイバーエージェント常務執行役員の内藤貴仁が務める。
クリエイティブプロデューサーをはじめとする動画・映像クリエイターの採用および社内体制を強化する一方、サイバーエージェントとの連携によってYouTube広告をはじめとした動画広告領域のさらなる強化を図り、広告主企業のみなさまのマーケティング活動に貢献する動画広告の制作・配信に尽力していく考え。