アプリプラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」を提供するヤプリは、ポイントカード・会員証などを表示するマイページのアプリデザインを刷新したことを発表した。
日常生活におけるさまざまな行動がスマートフォンへ集約される昨今、ポイントカードや会員証をアプリ化し、ユーザーの利便性を向上したい企業が増加している。
アプリプラットフォーム「Yappli」で開発したアプリの約18%がポイントカードや会員証を表示させる機能を導入。また、会員登録したユーザーはそうでないユーザーと比べ、インストールから1年以内のアクティブ率が1.7倍高いというデータ(ヤプリ調べ)もあり、ユーザーエンゲージメントを高め、顧客管理を強化したい企業にとっては、会員登録を促す施策の重要性が増している。
これまでYappliでは、ポイントカード・会員証のページと、購入履歴やお気に入りを表示するマイページは別々に設計する必要があった。今回のマイページのデザイン刷新により、これらの機能を一画面に集約できるようになったことで、デザインの自由度が増すと同時に、ユーザーのアプリ体験をさらに向上する狙い。
そして、アプリ起動時に表示されるTOP画面にマイページを設定することで、ポイントカード・会員証がすぐに表示可能に。店頭レジでの掲示の利便性が向上するだけでなく、会員登録を促す効果も期待できる。
ポイントカード
ポイントカードは、名前を提示したりランクに応じてデザインを変えたり、有効期限を記載することができる。ランクに応じて受けられるサービスが変わるロイヤリティプログラムの案内や、過去購入したアイテムを画像で確認できる購入履歴、お気に入り一覧などを合わせることでよりパーソナライズされたマイページを提供することが可能。
電子マネー
電子マネーは、飲食店やコンビニ、イベントやフェス会場など、利用頻度が高く、決済のスピードが求められる場面でニーズが高い機能。残高や有効期限を提示したり、メニュー表や今使えるクーポンへの導線と組み合わせるなど、利用シーンを想定したスムーズな導線設計が可能となっている。
デジタル会員証
ポイントカードと同様に販促としての活用はもちろん、大学や保険・カード会員などへ向けたデジタル会員証としての利用も増えている。会員優待に関する情報やプッシュ通知の履歴などをマイページ内で組み合わせ、ひとつの画面で必要な情報をまとめることができる。
ライトオン公式アプリにて実装開始
ライトオン公式アプリは、2021年3月、エンゲージメントを高めるスタンプカードや、商品バーコードから商品詳細へ誘導するQR読み取り機能、ECを高速表示させるECコネクト機能など実装するなどフルリニューアル。
その結果、ECにおけるアプリ経由の売上は141%増、アクティブユーザー数は約2.7倍、商品ページの閲覧数も倍増するなど確実に成果につながっているという。
そして今回、環境によって発生していた店頭で会員証が開けないといった課題を解決すべく、会員証をTOP画面に設置しマイページを刷新。さらにアプリ内コンテンツの軽量化を図り、よりスムーズなユーザー体験のため再びリニューアルを行った。