TikTokに特化したクリエイター共創型マーケティング事業を展開するNateeは、オプショナルツアー予約サイトを運営するKKday Japanと業務連携を開始したことを発表した。同業務連携により、日本各地の魅力的な現地体験を動画コンテンツとして発信し、地方の観光振興につなげていくという。
近年、Z世代を中心に情報収集手段としてSNSの利用頻度が高くなっているなか、とくにTikTokは旅行に対して関心を持っているユーザーが多く、TikTokの投稿をきっかけに観光スポットに関心を持ったり、実際に訪れるユーザーも少なくない。（TikTok for Business デジタルメディアインサイトレポート「TikTokでユーザーの投稿を見て「旅行・レジャー」への意欲が高まる〜TikTokユーザーの半数以上が「紹介された場所に、実際に行ったことがある」と回答〜」）
しかし一方で国内の観光事業者や自治体などでは、TikTokなどを使った映像コンテンツの活用が進んでいない現状にあるという。
そこで両社は同連携を通じて、TikTokを活用した動画コンテンツによって観光スポットや地域の魅力を発信することで、若者を中心に地域に呼び込み、地域活性化につなげていく活動を行っていく。
業務連携の内容
KKdayでは、世界92ヵ国以上の特色あるツアーをオンラインで販売するなかで、インフルエンサーを活用した旅行者の送客を積極的に行っている。
今回、Natee契約のTikTokクリエイターにKKdayで販売されている日本国内の現地体験を福利厚生の一環として割引または無料で提供し、多くのクリエイターに日本各地の観光スポットなどを体験してもらうことで、動画コンテンツを活用した魅力発信により、若者を中心に地方への送客を実現し、地方活性化につなげる。
伊豆半島の魅力を発信する実証実験の実施
地域活性化につながる動画コンテンツ活用の実証実験として、KKdayと包括的連携協定を締結している地域連携DMOの「美しい伊豆創造センター」と連携し、Natee所属のクリエイター向けのモニターツアーを実施した。同実証実験を通じて、地域活性化を目的とした映像コンテンツの活用についてさらに検討を進めていく。
ツアーの様子
TikTokなどで若者に人気のあるクリエイターを伊豆半島に招待し、美しい伊豆創造センターの担当者に案内してもらい、今人気の映えスポット「小室山」や爬虫類の特化した体感型動物園「iZoo」に訪問したほか、伊豆のB級グルメ「肉チャーハン」を食べ、体験や撮影を行った。
