Relic、デザインコンサルティング会社SEESAWに出資 新規事業開発領域で資本業務提携も

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2022/12/01 16:00

 日本企業の新規事業開発やイノベーション創出を支援する事業共創カンパニーであるRelicは、新規事業のUI/UXデザイン・ブランディングに特化したデザインコンサルティング会社であるSEESAWへの出資を行い、資本業務提携契約を締結したことを発表した。両社は今後、ビジネス/テクノロジー/クリエイティブの包括的な支援により事業課題の解決とイノベーションの共創を推進する。

 Relicは創業以来、新規事業創出支援に特化したSaaS事業である「インキュベーションテック」を活用したイノベーションマネジメントやオープンイノベーションの推進、クラウドファンディングを活用したファイナンスや事業性検証/マーケティング支援に加え、「事業プロデュース」を通じた新規事業創出プログラム・社内ベンチャー制度やアクセラレーションプログラムなどの企画・運営や、事業構想・戦略立案からプロトタイピング、プロダクト開発やその後のグロースまで一気通貫で支援するトータルソリューションを提供してきた。近年では「オープンイノベーション事業」を通じてスタートアップ企業への投資や大企業の新規事業創出を劇的に加速するインキュベーションパートナー・プラットフォーム「DUALii」の提供、共同事業やJVの立ち上げなどを通じた共創にも注力して成果を創出してきた。

 また、デジタルイノベーション領域に特化した事業共創型エンジニアリングサービス「Digital Innovation Studio」や新規事業特化型プロトタイピングサービス「Agile Prototyping Lab」においては、新規事業開発の経験が豊富なRelicのデザイナー/エンジニアが事業フェーズや検証する顧客課題に最適なプロダクトやプロトタイプを多数開発・提供してきた。

 一方、SEESAWはアプリ、ウェブサービスなどのUI/UX設計、ブランディングに必要な戦略立案からグラフィック制作、ウェブ制作、動画制作までを一貫して支援している。

 近年、アイデア創出や事業グロースのフェーズでデザインやクリエイティブを重視する動きが加速している。特に新規事業においては、事業構想の段階からプロダクトやアイデアの世界観やコンセプト、サービスイメージを可視化することでアイデアの魅力を引き出すことが可能になるとともに、ほかにはない「独自のユーザー体験」を生み出すために、テクノロジーとデザインが密に連携することが求められてきている。

 今後、より深く両社が連携し、スタートアップや新規事業開発における挑戦者の支援を強化するとともに双方の事業の成長・拡大を加速するために、今回の資本業務提携に至った。

資本業務提携によって目指すもの

 同提携により、事業の戦略/事業企画、マーケティング/営業といったビジネス領域から、プロトタイピング、アジャイルによるプロダクト開発などのテクノロジー領域、さらにUI・UX設計/ブランディング/広告制作まで新規事業の構想からグロースに必要な要素をワンストップで支援する。新規事業領域に特化したBTC(ビジネス/テクノロジー/クリエイティブ)人材が在籍する内製支援体制を確立した。