チームラボは、読売巨人軍の読売ジャイアンツ公式サイトをリニューアルし、運用を開始した。同社は企画、UI/UX設計、デザイン、開発を担当している。
今回のリニューアルでは、「ファンの熱量を上げる」をコンセプトに、ばらばらに存在して埋もれていたたくさんの公式コンテンツを再整理。ファンレベルそれぞれの行動にあわせてコンテンツ同士をつなぎ合わせていくことで、すべてのファンが求める情報へたどりつきやすいサイト構造を実現すべく、公式サイトを再構築した。
公式コンテンツを新しい軸で再構成
1軍とファームで縦割りになっていた情報を、試合と選手の2大軸で横断的にまとめ直し、さらに、試合と、イベント・チケット・写真・ニュースなどの関連情報を有機的に紐づけることで、行き止まりなく回遊しやすく、次の行動へ進みやすいサイト構造を実現。また、関連ニュースや似た選手などの情報も紐づけることで、新しい情報にも出会いやすくしている。
「チームラボCMS」の導入によって、一元的なコンテンツ管理と動的なページ生成を可能にし、有機的なコンテンツの集約と連携を実現している。
ファンレベルごとに公式コンテンツを再設計
初心者向けに観戦ガイドの追加や球場/座席情報の充実、特定選手ファン向けに選手ページへの情報集約、熱狂的ファン向けには写真や動画で情報量を増やしたり、試合情報の充実やシェアのしやすさなど、ファンレベルごとのニーズと行動に沿ったコンテンツ設計を行った。また、トップやナビゲーションの見直しで、サイト全体を通して、これらさまざまな公式コンテンツへのアクセス向上も図っている。
「チームラボimagewave」の導入によって、リッチな画像コンテンツのフォーマット最適化による高速配信を可能にし、情報量を増やしながらも快適なユーザー体験を損なわないアーキテクチャを実現している。
分析基盤の導入で継続的なサイト改善へ
分析基盤「チームラボDMP」を導入し、公式サイトや関連サイトのユーザー行動ログから個人を特定できる情報を取り除き、データウェアハウスへ取り込んで蓄積。読売巨人軍×チームラボのデータサイエンティストを含むスペシャリストでチームを組み、分析〜改善を繰り返し回していくPDCAの体制とフローを構築した。
今後、サイト内の改善のみにとどまらず、ファン心理/行動の深い理解やインサイト発見によって、読売ジャイアンツとファンのより強い結びつきとコニュニケーションを実現していく。