CAMPFIREが10.6億円の資金調達を実施 累計調達金額は87.2億円に

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2023/03/03 13:00

 クラウドファンディング「CAMPFIRE」を運営する株式会社CAMPFIREは、新規投資家・既存株主を引受先とした第三者割当増資および日本政策金融公庫からの借入により、10.6億円の資金調達を実施した。同資金調達により累計調達額は87.2億円となった。

 同ラウンドのリード投資家は既存株主でもあるSBIグループが務め、RFIアドバイザーズ、Minerva Growth Partnersが引き続き参画。また新たに、ギフティ、みずほ証券、みずほキャピタルを迎え、事業拡大に向けた連携を進めていく。

同ラウンドにおける参加投資家・金融機関一覧

  • SBIグループ
  • RFIアドバイザーズ
  • Minerva Growth Partners
  • ギフティ
  • みずほ証券
  • みずほキャピタル
  • 日本政策金融公庫

資金調達の目的と業務提携について

 今回の資金調達では、クラウドファンディングのさらなる利用拡大を期しての体制強化と事業提携を主たる目的としている。オールジャンルで取り組んできたからこそ持ち得ているクラウドファンディングのユースケースをもとに、より積極的に利用促進のための取り組みを行っていく。また、ギフティ、みずほ証券と業務提携をし、それぞれ新たな取り組みを開始する予定となっている。おもには各社の顧客基盤において、クラウドファンディングの利用をプロダクト・商品連携をもとに有意義に提供し、従来のプロモーションを超えた普及拡大を目指す。

ギフティとの提携

クラウドファンディングにおけるリターン(プロジェクトの支援に対してプロジェクトオーナーから提供される商品、サービス、または謝意を表す返礼品等の提供)において、ギフティの有するeGift systemと連携し、プロジェクトオーナー(起案者)のリターンに関する利便性向上と負担軽減を目指す。また、相互の顧客へニーズがある場合、それぞれのサービス・ソリューションを提案等行っていく予定。

​みずほ証券との提携

全国のみずほ証券法人営業ネットワーク、顧客基盤に対して、クラウドファンディングの活用事例を紹介し、起案ニーズがある場合は同社ノウハウを活用したさまざまなサポートを行っていく。いくつかのパイロット案件を先んじて構築することで、みずほ証券顧客にとって有意義なクラウドファンディング利用を型化し、順次横展開していく予定。

代表取締役 家入一真氏 コメント

 2020年頃から拡大した新型コロナウィルス感染症の影響で、危機的状況を脱するためや、新たな挑戦をはじめるために、CAMPFIREではたくさんのクラウドファンディングが実行されました。今後はアフターコロナに向けて、個人やスモールビジネスを行う方々にとってクラウドファンディングのハードルを下げるべく「より簡単に・より便利に・より身近に」をキーワードにプロダクトを進化させると同時に、地域やそれぞれの産業に深く根ざしたサポート体制を社内外のパートナーネットワークを活用し構築していきます。また、昨今注目を集める非代替性トークンやDAOの進展も見据えた展開を検討しています。