ヤマハ、「ポーター・ロビンソン」の声をもとに開発した「VOCALOID6」専用のボイスバンク発売

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2023/03/11 12:00

 ヤマハは、ソングライター/プロデューサー「ポーター・ロビンソン」の声をもとに開発した「VOCALOID6」専用のボイスバンク「Po-uta」を、ボーカロイド公式ショップにてダウンロード販売を開始した。

 「VOCALOID」は、同社が2003年に開発した、歌詞とメロディー(楽譜情報)を入力するだけで楽曲のボーカルパートを制作できる歌声合成技術およびその応用ソフトウェア。実際の人間の声をもとに生成された歌声のデータ「ボイスバンク」を切り替えることで、さまざまな声で歌わせることができる。2022年10月には、AI技術を用いた新合成エンジン「VOCALOID:AI」を搭載した「VOCALOID6」を発表し、よりナチュラルで表現力豊かな歌声を合成できるように。現在、同ソフトウェアを用いて制作された楽曲は「ボカロ曲」と呼ばれ、高い人気を誇っている。

 今回発売するボイスバンク『Po-uta』は、第61回グラミー賞最優秀ダンス・レコーディング賞にノミネートした「ポーター・ロビンソン」の声で歌声制作が楽しめるVOCALOID6専用のボイスバンク。その歌声は、クリアできらびやかな高音ボイスが特徴で、「ポーター・ロビンソン」本人が自身の楽曲で使用する歌声を忠実に再現している。さらに、歌い方のスタイルを選ぶだけで歌い方や声色を自動的に調整する「スタイル」機能に、「ポーター・ロビンソン」が監修したプリセットを13種類用意。代表曲「Shelter」「Musician」などで使用する歌声を容易に設定することができる。

 また、「VOCALOID6」から搭載された、クリエイター自身の歌唱データをもとに歌いかたや歌詞を再現する「VOCALO CHANGER(ボカロチェンジャー)」機能や、日本語・英語・中国語を織り交ぜた流暢な歌唱を可能とするマルチリンガル機能にも対応しており、多彩な音楽表現を追求できる。