凸版印刷株式会社のグループ会社であるBookLiveは、テレビ朝日と資本業務提携に合意し、テレビ朝日を引受先とする第三者割当増資の実施にともなう、株式引受契約を締結したことを発表。
実施の背景と目的
BookLiveは「新しい価値を創造することで、楽しいをかたちにする」という企業理念のもと、総合電子書籍ストア「ブックライブ」などのストア運営のみならず、アニメ化、映像化されるオリジナル作品を多数生み出しているIP事業や、クリエイター向け総合プラットフォームサービス「Xfolio(クロスフォリオ)」などコミュニティ事業を展開している。
また、テレビ朝日グループでは”すべての価値の源泉はコンテンツにある”という基本理念のもと、コンテンツをあらゆるメディアに360度に展開し、コンテンツ価値を最大化する「360°戦略」を推進している。
今回の資本業務提携により、より多くのユーザーへ同社デジタルコンテンツの魅力を届けるとともに、両社の成長戦略をスピード感をもって実現する強力なパートナーとして、両社の企業価値向上につなげていく。
今後の展開(本資本業務提携の狙い)
1.アニメ化・実写化を目的としたオリジナルコンテンツの共同制作体制を組むことにより、コンテンツ制作段階 からメディア展開、ゲーム化、グッズ化などを見据えて連携し、ユーザーへのニーズにより対応したコンテンツの創出を目指す。
2.同社のストア事業、コミュニティ事業とテレビ朝日とのメディア連携により、原作の創出や、作家の育成につながるイベントの開催、クリエイターコミュニティの構築を実施し、早期に次世代クリエイターの確保を目指す。
コメント
株式会社BookLive 代表取締役社長 淡野 正氏
BookLiveグループでは、運営する電子書籍ストアやマンガアプリなどを通じ、読者のニーズに応えたコンテンツの提供を行ってきました。ネットサービスが進化する中でコンテンツも絶えず変化を続けています。BookLiveでは、常に読者のニーズに応えたIP創出とクリエイターやコンテンツの価値向上を目指しており、2022年4月の中期経営計画では「グローバルデジタルエンターテインメント企業」への飛躍を掲げています。テレビ朝日との資本業務提携により、読者のニーズにより応えたIP創出や、当社事業とテレビ朝日のメディア連携による原作の創出、クリエイターコミュニティの構築など、良質なコンテンツを生み出し続けるエコシステムを構築してまいります。
株式会社テレビ朝日 代表取締役会長 早河 洋氏
テレビ朝日グループは、2023年3月2日に新たな中期経営計画「新しい時代のテレビ朝日 経営計画2023-2025」を発表し、”すべての価値の源泉はコンテンツにある”という基本理念のもと、コンテンツをあらゆるメディアに360°に展開し、コンテンツ価値を最大化する「360°戦略」を推進しています。また「ステーションからスタジオへ」という目指すべき姿を掲げ、2022年7月には新たに「アニメ・ゲーム事業部」を新設し、アニメ制作体制をさらに強化しています。
テレビ朝日グループとBookLiveはこれまで、テレビ朝日グループで放送中の番組「まんが未知」で生まれたオリジナルマンガを「ブックライブ」ストア上で独占無料配信するなど連携してまいりました。
今後、業務提携契約を締結し、IP創出や次世代クリエイターの育成等においてさらに連携を深めることで、良質なコンテンツを生み出し続けるエコシステムを構築してまいります。