AViCは、Shirofuneと、AIを活用することによって動画広告のクリエイティブの分析からプランニングおよび制作までを高い精度で可能にする新たなソリューション「Cre Tech Force(クリテクフォース)」を共同開発し、ベータ版の提供を開始した。AI領域の開発においては、同領域で豊富なノウハウを持つ、メルカリの荒瀬晃介氏が監修している。
動画広告における市場の現状と課題
年々市場規模を拡大しているインターネット広告において、なかでも動画広告の伸びは著しく、その市場は2023年には7,209億円、2026年には1兆2,451億円に達すると予測されている(2023年2月 株式会社サイバーエージェント調べ)。
しかし、動画広告は多くの情報量を伝えられる良さがある一方、効果検証が難しいという課題から、感覚的な分析・属人的な運用になっていることが多く、せっかくの動画広告の良さを活かしきれていない現状がある。
共同開発の背景
上記の課題を受けて、インターネット広告運用において豊富なノウハウを持つ同社と、広告運用自動化ツール「Shirofune」を開発するShirofune社に加え、AI領域の開発プロフェッショナルである荒瀬氏も参画し、より効果的な動画広告の運用を実現すべく、1年ほどかけて研究・開発してきた。
「Cre Tech Force」とは
動画広告の広告効果をあげるための分析からプランニングおよび制作までを、最新AI技術を駆使して高精度に行うことができるソリューションサービス。今回は第1弾として、分析機能部分をベータ版として提供開始した。
同機能では、動画内に存在する、物体情報・テキスト情報・音声情報の内容を解析し、その動画がどういった要素で構成されているか、どういう表現が使用されているかを定量化。これにより、情報量の多い動画を、人による感覚的な分析ではなく、科学的・統計的に分析することが可能となり、その結果、動画制作のプランニング精度が格段に向上する。
今後、ベータ版の運用によって精度を高め、今年夏ごろに正式版のリリースを予定している。