博報堂DYメディアパートナーズ、AI映像サービス「H-AI NARRATIVE」の提供を開始

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2023/05/29 07:00

 博報堂DYホールディングスのグループ横断型の研究開発組織「Creative technology lab beat」(クリエイティブ・テクノロジー・ラボ・ビート)の一翼を担う博報堂DYメディアパートナーズは、第7弾プロダクトとして生成AI技術により画像を動画に変換しユーザーが広告プロモーションやストーリーの一部に参加できるAI映像サービス「H-AI NARRATIVE」を、イスラエルのD-ID社と共同開発して提供を開始した。

 昨年夏頃から、生成AI技術を活用した画像生成AI、ChatGPTによる高精度なテキスト生成AIなどのサービスが世界中で大きな話題になっている。

 博報堂DYメディアパートナーズでは長年、AI技術のクリエイティブ業務への活用を目指し、映像生成AI技術の研究開発を行ってきた。今回、生成AI技術に強みを持つイスラエルのD-ID社と共同で、AI技術を広告キャンペーンに活用する映像自動生成システム「H-AI NARRATIVE」を開発した。

 「H-AI NARRATIVE」では、ユーザーがアップロードした画像をすぐに動画に変換して他の映像素材と統合することで、ユーザーが動画のストーリーの一部に参加できる今までにない体験を可能にする。今後も引き続き成長が見込まれるソーシャルメディア広告市場において、SNS上で広く拡散されるユーザー参加型デジタルキャンペーンへの活用が期待される。

「H-AI NARRATIVE」の特徴

 同サービスでは、生成AI技術を活用した静止画から動画への変換、その動画と映像素材を統合するための合成、完成した動画を各ソーシャルメディアプラットフォームに投稿するためのアウトプットを行うシステムを搭載。静止画を動かすアルゴリズムを設定し、ドライバー映像の顔の動きや表情や感情までも再現するアニメーション処理を行うことで静止画に生命を吹き込む。この一連の作業をクラウド上で迅速に行い、よりパーソナライズされたコンテンツを提供してユーザー体験を進化させ、企業のキャンペーンプロモーションやSNSの運用支援に貢献する。

 なお、博報堂DYグループでは、生成AIがもたらすクリエイティブな業務へのシフトを推進する側面と、個人情報やプライバシー、著作権の問題への配慮という両側面を考慮し、グループ各社共通の利用ガイドラインを設け、運用ルールを策定している。Creaitve technology lab beatでは、今後も「H-AI NARRATIVE」の機能開発やサービス性の向上を目指して改良を進める。また、AI技術などのテクノロジー活用により先端的なクリエイティブ領域を革新するサービス開発を追求していく。