博報堂と博報堂DYメディアパートナーズのXR領域のクリエイティブやソリューション開発を行うプロジェクト「HAKUHODO-XR」は、メタバースを活用して自社の新規事業や既存事業の再編を検討するための、ビジネスアジェンダ策定を支援する「メタバースビジネスアジェンダ策定プログラム」を開発し、提供を開始した。
総務省が発表したメタバース市場の予測(令和4年版 情報通信白書)では、メタバースの世界市場は2021年に4兆2640億円だったものが、2030年には78兆8705億円まで拡大すると予想されている。関連する領域もメディアやエンターテインメントにとどまらず、教育、小売りなどさまざまな領域に拡大しており、日本企業においても、メタバースをトライアル活用するフェーズから、本質的に事業そのものにいかに取り入れるか模索が始まりつつある。
このような状況を受けてHAKUHODO-XRは、博報堂DYグループ独自の生活者視点、メタバース領域の実績、事業開発コンサルティングの知見を活かした事業発想支援プログラム「メタバースビジネスアジェンダ策定プログラム」を開発した。
本プログラムでは、博報堂DYグループが実施したメタバース生活者意識調査やメタバース未来生活シナリオ「Metaverse as Possible Futures」などの各種レポートを活用しながら、HAKUHODO-XRのメンバーや多様なコンサルティング業務を手掛ける専門チームによるワークショップを通じ、メタバースを活用した事業開発の方針となる「メタバースビジネスアジェンダ」策定支援を行う。
本プログラムを通してメタバースビジネスにおけるポイントの把握から、自社での活用や既存事業の変革・新規事業開発の可能性の探求、投資対象としてのメタバースの方向性について具体的な取り組みと同時に検討することが可能。
全4回となるワークショップの構成は次のとおり。
STEP1:ダウンロードワークショップ
メタバース生活者意識調査と、メタバースが世の中に与える影響や変化について生活者の視点から考察した「Helix Lab」によるレポート「Metaverse as Possible Futures」に加え、メタバースのビジネスへの影響や、業種別動向レポートといった最新情報をインプット。メタバース空間での生活者インサイトや、メタバースが実装された未来のビジネス機会について具体的なイメージを喚起する。
STEP2:インスピレーションワークショップ
業界におけるメタバースビジネス機会シナリオをふまえて、生活者発想力とビジネス発想力を掛け合わせることで、メタバースビジネスの芽を探求する。
STEP3:アクション発想ワークショップ
事業課題認識やリソースの棚卸しを行ったのち、参加者がメタバースによって実現する未来社会を具体的に描いたうえで、バックキャスティングでアクションを考える。
STEP4:アジェンダ設定ワークショップ
これまでの検討から、自社にとって取り組む意義のある複数のアクションを絞り込み、「メタバースビジネスアジェンダ」を設定する。
HAKUHODO-XRのクリエイターの発想力とアイディアでアクションプランを構築することで、次のアクションにつながりやすいビジネスアジェンダを策定していく。
本プログラムのあとは次のステップである本格的な事業開発にかかるコンサルティングプログラムの提供を予定しており、メタバースを活用した事業開発・活用のワンストップでの支援体制の構築に取り組んでいく。