テレビ東京、仏アプリ開発会社に出資 コンテンツIPを世界展開へ

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2023/08/08 17:00

 テレビ東京は、フランスのインタラクティブエンターテインメント企業でモバイルアプリ・ゲーム開発のYONKO.SASに出資したことを発表した。同社を通じて、テレビ東京が海外事業において販売権を有するアニメIPを活用したビジネスを展開する。モバイルアプリ内でデジタルコレクションカードを2024年に販売し、その後、アプリと連動したファンイベントなども開催する予定。出資額は200,030ユーロ(約3,000万円)で、出資比率は0.8%となる。

 YONKO.SASは4人のフランス人共同創業者が2021年に設立した会社で、創業者それぞれが日本アニメの熱狂的なファンであり、アニメビジネスにも深い理解を持っている。

 CEO(最高経営責任者)のSamy THERAIN(サミー・テラン)氏は、フランス名門ビジネススクールを卒業。フランスで最高とされるエンジニアリングスクールでAIやブロックチェーン技術を使って社会の大きな課題を解決する技術「ディープテクノロジー」の修士号を取得し、複数の企業を設立した起業家。CTO(最高技術責任者)のAugustin GAILLOT(オギュスタン・ガヨ)氏は、クラウドコンピューティングやブロックチェーンなど最先端技術を使う起業家であり、東京大学に留学した経験をもつ。メンバーそれぞれが最先端技術の専門家であり、また、ビジネス面でも起業・バイアウトなどの経験を有している。

 テレビ東京グループは テレビ局を取り巻く経営環境の変化に対応するため、「放送・配信・アニメ」の3本柱で相乗効果を生み出す「トライブリッド経営」と名付けた戦略によってコンテンツ価値の最大化を目指すとともに、放送だけに頼らない収益構造の改革に取り組んでいる。なかでもアニメと配信は成長戦略の柱であり、海外展開を含めた積極的な投資を進めている。モバイルアプリ開発に強みを持つYONKO社への出資を通じて海外におけるアニメ事業を拡大するとしている。