ソニーは、コンパクトなフルサイズミラーレス一眼カメラα7Cシリーズの「α7C II」と「α7CR」の2機種を発売。「α7C II」は、有効約3,300万画素のフルサイズイメージセンサーを搭載し、最新の静止画や動画の機能や性能を小型・軽量設計(幅約124.0mm×高さ約71.1mm×奥行約63.4mm、重さ(※1)約514g)で実現。旅行や日常のスナップなど幅広いシーンで活躍するα7Cシリーズの第2世代モデル。
「α7CR」は、有効約6,100万画素のフルサイズイメージセンサーによる高い解像性能や豊かな階調性能を小型・軽量ボディ(「α7C II」と同一サイズ・重さ(※1)約515g)に凝縮し、高解像R(Resolution)シリーズを受け継ぐ新たなコンパクトフルサイズ一眼カメラ。日常のスナップ撮影に加え、風景撮影など、高品位な映像表現を手軽に実現し、クリエイターの期待に応える。なお予約販売の受付は、9月6日(水)10時より開始する。
両機種は、「α7R V」と同じAIプロセッシングユニットを搭載し、「リアルタイム認識AF」で、高精度かつ多種類の被写体を認識。動画性能においては、ともに高品質な4K60p(※2)の動画記録に対応する。また、映像制作用デジタルシネマカメラ「VENICE」の開発を通じて培った画作り「S-Cinetone(エスシネトーン)」により、人の肌や被写体を美しく際立たせ、自然なハイライトを実現。さらに、7.0段(※3)のボディ内手ブレ補正機能を備え、高品位な映像撮影をサポートする。
近年、静止画・動画を問わず、撮影したコンテンツをSNS上で発信・共有する需要が高まる中、コンパクトサイズかつ高い描写性能をミラーレス一眼カメラに求めるクリエイターが増えている。ソニーは、コンパクトサイズで高い機動力と高品位な映像表現を実現する「α7C II」、「α7CR」の導入により、クリエイターの求める幅広い映像表現に応える。
- ※1:重さはバッテリーとメモリーカードを含む。
- ※2:「α7C II」は、QFHD(3840×2160)時。4K60p/50p記録は、Super 35記録モードのみになる。「α7CR」は、「4K 60p撮影時、[APS-C/S35撮影]は[切]に固定される。約1.2倍相当の画角になる。
- ※3:CIPA規格準拠、Pitch/Yaw方向、FE 50mm F1.2 GM装着時、長秒時ノイズリダクションオフ時。
「7C II」「α7CR」の共通のおもな特徴
1.コンパクトサイズで高い機動性
両機種ともに、取り回しが良く手軽に持ち運ぶことができる。サイズはともに幅約124.0mm×高さ約71.1mm×奥⾏約63.4mmと⼩型で、重さは「α7C II」は約514g、「α7CR」は約 515gの軽量を実現。また、同日に発表した大口径広角ズームレンズ「FE 16-35mm F2.8 GM II」との組み合わせにより、ズーム全域開放F値2.8の明るさによるGマスターならではの優れた描写力と高速AFを活かした表現が可能。ソニーの70本以上の豊富なEマウントレンズ群から好みのレンズを選択し、静⽌画・動画の両面において、フルサイズならではの多彩な映像表現が楽しめる。
2.AIプロセッシングユニット搭載で、被写体の認識性能が向上したAF性能
「α7R V」と同じAIプロセッシングユニットを搭載し、「リアルタイム認識AF」で高精度に被写体を認識。たとえば⼈物を撮る際、⼈物が複雑な姿勢をとっていたり、顔が隠れていたりしたとしても、姿勢推定技術を用いて被写体を精度高く捉え、追尾することができる。また、認識できる被写体として、従来のα7Cシリーズの⼈物、動物に加え、 新たに鳥や昆虫、車や列車、飛行機も認識できるようになる。
3.進化した動画性能
「α7C II」は7K相当、「α7CR」は6K相当の豊富な情報量を凝縮することで、高品位な4K映像として出力することができ、4:2:2 10bitで4K60pの動画記録に対応し編集時の自由度を高める。また、14+ストップ(S-Log3動画撮影時、ソニー内部測定)のワイドラチチュードに対応するS-Log3を搭載し、明暗差のあるシーンでも、白とびや黒つぶれの少ない豊かな階調で描く。Log撮影モード時に、ユーザーがインポートした好みのLUTをカメラモニター映像に表示可能で、ポストプロダクションでの仕上がりイメージを確認しながら撮影することができる。さらに、映像制作用デジタルシネマカメラ「VENICE」の開発を通じて培った画作り「S-Cinetone」を搭載し、⼈の肌や被写体を美しく際立たせ、自然なハイライトを実現。このほか、好みのモードを選び、動画と静止画の見た目や印象を簡単に変えることができるクリエイティブルックを搭載している。
4.操作性・接続性
タッチ操作ができるバリアングル液晶モニターを搭載し、最新のタッチメニューによる直感的な操作で快適な撮影をサポートする。また、好みの機能をアサインできるフロントダイヤルや静止画/動画/S&Q切り換えダイヤルに加え、「α7R V」と同等の輝度で倍率約0.70倍のXGA OLEDを採用した電子ビューファインダーなどを搭載し、使い勝手を向上させている。さらに、7.0段の光学式5軸ボディ内手ブレ補正を搭載し、安定したカメラワークをサポート。接続性においては、カメラで撮影した静止画・動画を簡単にクラウドサービスへアップロードするスマートフォン向けアプリ「Creatorsʼ App」に新たに対応し、リモートでのカメラ操作に加え、カメラからモバイル機器への画像転送が行える。リモートでのカメラ操作と撮影設定の変更が可能なソフトウェアの開発キット「Camera Remote SDK」の新バージョンに、2023年9月中に対応する予定。
5.環境に配慮した設計とアクセシビリティ
ソニーはこれまでに、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラにおいて、約11年間で約395トンのバージンプラスチックを再⽣プラスチックに置き換えてきた。カメラ本体に積極的にSORPLAS(ソープラス)を含め再生材を使用するほか、梱包面でも商品を包む袋には植物由来の不織布を使用し、プラスチックを削減することで環境負荷低減を実現する。また、メニューと動画再生画面を音声で読みあげて操作をアシストする「音声読み上げ」機能を搭載するほか、新たにメニューの「拡大表示機能」が追加され、多様なクリエイターの制作活動をサポートする。