デザイン開発とマーケティング・リサーチを行うプラグは、パッケージデザイン用に改良した「商品デザイン用の画像生成AI」を開発。今回、伊藤園の「お~いお茶 カテキン緑茶」のリニューアル発売に際し、同AIのパイロット版を活用してデザインが開発されたことを発表した。同AIサービスを使ったデザインが発売されるのは今回が初めて。
「お~いお茶 カテキン緑茶」のデザイン開発において、本AIを複数回活用。本AIで生成された画像を参考に、イラストやデザインをデザイナーが作成しなおし、商品デザインを完成させている。本AIを活用することで、短時間で大量の多様なアイデアの創出が可能になる。また、デザイン開発の初期から具体的なデザインを確認できるため、デザインの方向性の共有化が短時間で行え、意思決定が早くなり、デザイン開発の期間を大幅に削減することができる。本AIで、マーケターやデザイナーの創造性を広げ、より高度化された効果的なデザイン開発を実現する。
デザイン開発の流れ
同商品のデザイン開発では、同AIを複数回活用。また、プラグ社が提供している、AIが消費者の商品デザインへの評価を瞬時に予測する「パッケージデザインAI」を使い、どのデザインが消費者に好まれそうかを確認しながら、デザインを絞り込んだ。
- 同AIでデザインを生成
- 生成したデザインを見ながら、方向性のディスカッション
- デザイナーによるデザイン作成
- パッケージデザインAIで評価し、デザインを絞りこむ
- デザイナーによるデザインのブラッシュアップ
※1~5の作業を複数回繰り返し、最終的な商品デザインを決定した。
今後の展開
今回で活用された本AIは学習データを飲料に限定したパイロット版。現在、多様なカテゴリーの商品パッケージ開発で使えるよう、食品や日用品などさまざまなカテゴリーで改良を進めている。本年11月に飲料と食品カテゴリーに限定したベータ版を、来春には飲料と食品に加え、日用品や化粧品など非飲食系のカテゴリーで使える正式リリースを予定している。