1話3分のショートドラマアプリ「BUMP」を手掛けるemoleは、2018年から入居していた旧オフィスから目黒オフィスに移転し、社員自らによるデザイン・DIYリノベーションで内装改修を終え、本格稼働を開始した。新オフィスのコンセプトは「BUMP CREATIVE BASE TOKYO(衝動と創造の秘密基地)」で、あらゆる創作活動の起点となり、感情を揺さぶる作品を創造し、発信していく秘密基地をイメージしている。
新オフィス7つの特徴
1.広々とした開放的な空間
目黒駅から徒歩約10分の静かなビルの1階に位置するこのスペースは、元ガレージをリノベーションしたもの。開放的な業務フロアには昇降デスクを完備し、社員がサービスの開発や運営を快適に進められる環境を提供する。
2.多機能スタジオ:白背景でのスチール撮影が可能
BUMPアプリのショートドラマのサムネイル画像は、オフィス内のこのスタジオで一手に制作できる。ロール式の白背景が設置されており、スチール撮影はもちろん、オーディションや会議にも適している。
3.完全防音のテレカンブース:音声収録専用
執務スペースの奥に位置する鮮やかな赤色のトタン箱は、四方が吸音材で覆われており、外部の騒音を完全に遮断。(防音扉と窓を別途設置し、12月完成予定)
4.ロフト式リラックススペース
創作活動は時に寝食を忘れて没頭してしまい体調を壊してしまうこともあるが、emoleでは積極的に仮眠を推奨。効率的にクリエティブに集中できる環境を整備した。
5.イベント・試写スペース
制作スタッフを一同に集めて、大きなスクリーン越しに映像のチェックすることが可能。ほかにもイベントなどを実施できる空間がある。
6.独立した撮影機材保管室
執務エリアのすぐ隣には、撮影機材を安全に保管できる独立したスペースを完備。頻繁に使用する機材の出し入れが容易で、このスペースは打ち合わせにも利用可能。
7.アクセスしやすい平面駐車場:ロケ車も対応
オフィスに隣接する平面駐車場(1台分)を確保している。(内装は建築施工業者への確認も行っている)
BUMPでの作品づくりを志すクリエイターへ、オフィス施設の開放を予定
ドラマや映画など映像作品づくりを行う制作会社やフリーのクリエイターは、制作環境を整えるだけでもお金が必要で、経済状況を圧迫する一要因となっている。そこで、BUMPに関わるクリエイターに向けては、通常emoleが自社で使用するオフィス機能の一部を共有し、作品づくりにおけるコスト圧縮に貢献する。作品におけるナレーション収録は防音ブースで、キービジュアルの撮影はフォトスタジオで、さらには演者向けのオーディションもオフィス内で実施することができるようにする。
BUMPオリジナル作品では“出演者オーディション”を積極的に開催し、徹底したオープンな制作を目指す
ドラマや映画などの映像作品において、監督・脚本家・出演者選びは作品自体の成否に大きく関わる重要な意思決定となり、多くの場合、失敗を避けるために実績や知名度のある監督や役者を選び、制作を開始する。
オーディションという公開的な選定方法も存在するが、告知から募集までに多大なコストがかかるため、過去の実績や大手事務所とのつながりを持つ役者が選ばれることが多い。実績や知名度のともなわない駆け出しのクリエイターや役者にとって、ドラマや映画の大舞台で活躍するためには地道な実績を自分で作るか、大手の芸能事務所に所属することが登竜門となる。そのため純粋な制作力や演技力以外の要素が求められるという課題がある。
一方、完全一般開放型のオーディションを開催する場合、参加者が増えるほど、告知・募集・選定にかかる対応コストが膨らむため、収益予測が難しい映像作品においてはこのようなオーディションを回避するのは理解ができる選択。
しかし、「創造で挑戦できる世界へ」をビジョンに掲げるemoleは、世の中に面白い作品を生み出し、映像の力で世の中に影響を残そうとするクリエイターの挑戦を後押ししたいという想いを持つため、BUMPオリジナル作品における一般開放型オーディションを積極的に開催していくことにした。オーディションには、新オフィス「BUMP CREATIVE BASE TOKYO(衝動と創造の秘密基地)」を活用していく。