屋外広告を専門に取り扱うヒットと、デジタルマーケティングのコンサルティング・サービスを提供するルグランは、ヒットが保有する屋外デジタルサイネージと、ルグランのもつリアルタイムの気象データを反映可能なデジタル広告運用のテクノロジーの組み合わせにより、DOOH広告掲出場所の天気に応じた広告を掲出する新しい“気象連動型”屋外サイネージ広告サービス「HITウェザー」を共同で開発。10月17日(火)よりサービスを開始する。
HITウェザーは、サービス対象となる各DOOH媒体の視聴者がいる場所の天気に連動して最適な広告メッセージやクリエイティブを出し分けるサービス。ヒットが対象となるDOOH媒体の広告枠の提供からクリエイティブ制作を担当し、ルグランが広告の配信運用を担当するワンチームでサービスを提供する。なおHITウェザー対象メディアは、ヒットの保有する東阪の繁華街やロードサイドに設置された6つのデジタルサイネージ媒体となっている。
両社は、天気による感情や行動の変化に注目し、人々のニーズや状況に応じた情報を発信する手法を研究してきた。今回、DOOH媒体の広告視聴者がいる場所のリアルタイムな天気と広告内容を連動させることにより、視聴者の広告に対する「自分ごと化」の促進を期待するとともに、天気予報という「近未来予測」をベースに、企業が人々にこれから起きることを広告として発信するという、予測に応じた体験や商品・サービスを提案することが可能となれば、企業と人々のエンゲージメントの強化にも貢献する、新しい広告アプローチ手法の確立につながるものとの考え。
ルグランによる開発背景
国内デジタルサイネージ市場は、2025年に3,186億円(データ出所:富士キメラ総研)まで成長が見込まれると予測されており、なかでも約2,200億円を占めている「コンテンツや広告の制作・配信システムの成長」に対する回答として、同社は「人々に対して最適なタイミングで、必要な情報やメッセージを表示する仕組み作り」が重要だと考えている。一方で屋外サイネージ広告は、その性質上、すべての人に同じ広告やメッセージを掲出するため、広告接触者1人ひとりの属性や興味・関心の反映に課題を抱えており、多くの人々から注目を集めるためにはクリエイティブなどの表現の工夫が重要となる。
ルグランでは成長が期待される市場に向けて、気象データを活用し日々変わる天気とそれに影響を受ける人々のキモチに寄り添った広告を屋外広告デジタルボードで配信する仕組みを屋外広告の専門会社ヒットとともに開発するに至った。