LINEヤフー、合併前に各社から応募していたデザインが2023年度グッドデザイン賞を受賞

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2023/10/20 10:00

 LINE株式会社とヤフー株式会社は、2023年10月1日に合併し、新社名「LINEヤフー株式会社」となった。合併前に各社から応募していたデザインが、2023年度グッドデザイン賞を受賞したことを発表。受賞した3つのデザインは次のとおり。

1.Yahoo!ショッピング「おトク指定便」

 Yahoo!ショッピング「おトク指定便」 は、グッドフォーカス賞【新ビジネスデザイン】を受賞した。新たなビジネスモデルや新産業の創出、イノベーションの促進に寄与する優れたデザインに贈られる特別賞。

 「おトク指定便」 は、ユーザーの利便性を高めながら物流の多面的な社会課題の解決を目的としたデザインとなっている。 「Yahoo!ショッピング」において、余裕のある配送日を選ぶとポイントが付与される機能を提供し、ユーザーはお得に、ストアは特日における出荷作業の分散化、配送業者は業務負荷軽減につながる三方よしな解決方法を実現した。

2.テキストコンテンツを読みやすくする文字と行間の適切な大きさを科学的に検証する取り組み

 ユーザーインタフェースの研究において、一般向けの取り組み・活動カテゴリーでグッドデザイン賞を受賞した。

 テキストはスマートフォンでもっとも用いられている表現手段のひとつであるが、そのフォントプロパティはデザイナーの感性で決められることが少なくない。そこで同社は大規模実験を行い、読みやすい文字と行間の大きさの関係を科学的に明らかにした。サービスでの実証実験を通じ、科学的因果関係を把握しながらデザインとKPIを改善するアプローチを実現した。

デザインのポイント

  • 大規模実験で得られたデータを統計解析し、読みやすい文字と行間の大きさを科学的に明らかにした。
  • 研究で得られた知見をサービスで応用した結果、サービスのKPIへの統計的に有意な効果が確認された。
  • 小さな体験を改善するというデザイン手法が、サービスの大きな体験やKPIを改善する可能性が示された。

3.LINE Seed JP

 メディア・コンテンツカテゴリーでは、LINEの日本語版コーポレートフォント「LINE Seed JP」が受賞した。

 ブランドアイデンティティを社内外に広く伝え、ユーザーのコミュニケーション体験をより豊かにするために、LINEのデザイントーンを反映したLINEの日本語版コーポレートフォント「LINE Seed JP」を開発。それに付随して同プロジェクトの認知拡大のために、フォントを主役としたさまざまなプロモーションを展開した。

デザインのポイント

  • 角の丸みや柔らかな曲線、モダンでありながらシンプルでフレンドリーな「LINEらしさ」を表現
  • 欧文とのバランス、広めのフトコロ、4段階のウェイト展開によって可読性・機能性の高い和文フォントを実現
  • フリーフォントとしてのデータ公開や、フォントを主役としたLINEらしいコミュニケーションツールの展開