UXインテリジェンス協会(以下、UXIA)が設置した分科会のひとつ、UX組織開発分科会は、「UX組織診断・処方箋」を作成し、UXIA会員企業への提供を開始した。同診断・処方箋は、ユーザーエクスペリエンス(UX)を起点とした組織開発に向けた自社の状況や課題を洗い出し、ネクストアクションの検討に役立つ内容となっている。
UX組織開発分科会では、会員企業のUX組織変革に向けた取り組みを推進している。その活動のなかで多くの会員企業が、経営レベルでUXに取り組むことの重要性への理解が進んでいないと感じていることが明らかとなった。同分科会では、この課題に対して段階的に対応することで、UX組織への変革を推進することを提案。今回の「UX組織診断・処方箋」は、そのなかでも、自組織のUX化に対する課題の把握と今後の指針策定に役立つツールとして開発した。
「UX組織診断・処方箋」リリースの背景
その中でUX組織への変革に向けて、自社の立ち位置や、進行に際して直面する課題を明らかにすることで、経営レベルの意思決定を支援することを目指し、分科会に所属する会員企業との議論を通じて診断ツールを開発した。「UX組織診断・処方箋」は、UX組織開発リファレンスブック内のUX組織変革ロードマップに基づき診断項目を作成している。
「UX組織診断・処方箋」について
まず組織診断では、戦略・組織・人材・業務・ITシステムの5つのカテゴリを設け、カテゴリごとに設定した評価項目について、その進捗度に応じて1から4で評点を付けてもらう。その評価結果をもとに、次の評点にステップアップするための処方箋を提示し、現状の自社のUX組織開発の進行度合い、および課題の把握とアクションプランの策定の一助となる。