タイププロジェクト、実用性と審美性のバランスを追求した「純明朝」の提供を開始

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2023/11/16 10:00

 タイププロジェクトは、デジタル環境に適した明朝体として「純明朝」を発表。タイププロジェクトのサブスクリプションサービス「TPコネクト」にて提供を開始した。

 純明朝は「横組みの日本語をもっと読みやすく、もっと美しく」をテーマにした書体ファミリーで、安定した読み心地が得られるよう、それぞれのウエイトにおいて適切なコントラスト(縦画と横画の太さの比率)を設定。オンスクリーンで敬遠されがちな明朝体の弱点を克服するとともに、画面にうるおいを与えるべく明朝体の美しさを十分に引き出す書体設計を行った。

 純明朝は、横組みを主眼にしつつも、縦組みでも実用性と審美性のバランスを高い基準で満たすことを目標とした。極端に強い個性を打ち出すのではなく、安定感を重視し、各ウエイトのコントラスト値を微妙に変えることですべてのウエイトで純明朝の印象が同じになるように調整を行っている。

 純明朝ファミリーは、UL(ウルトラライト)、EL(エクストラライト)、L(ライト)、R(レギュラー)、M(ミディアム)、B(ボールド)、H(ヘヴィ)の7ウエイトで構成されている。ULとELは、キャッチフレーズやヘッドラインなどの用途で極細ウエイトならではの繊細な美しさを発揮。Lは本文に最適なコントラストを設定したウエイトで、純明朝の中核をなすフォントとなっている。Rは紙面・画面を問わずキャプションなどの小さなサイズでの使用に適する。BとHは見出し用途で新鮮な印象を与えたいとき重宝するフォント。