LIFULL、Well-beingを目的とした感情を定量分析するサービスを開発 監修は石川善樹氏

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2019/12/04 12:15

 不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」などの住生活関連サービスを提供するLIFULL(ライフル)は、Well-beingを目的に、予防医学研究者石川善樹氏の監修により、Twitterの投稿をもとに感情を定量的に分析、診断するサービス「LIFE WILL」をR&D部門LIFULL Labが開発し、提供を開始した。

 開発を行ったLIFULL Labは、外部パートナーとのオープンイノベーションで未来の可能性をプロトタイピングする同社のR&D部門。同サービスは、LIFULL Labの研究領域である「未来のユーザインタフェース」と「Well-beingの計測」の研究成果をもとにしたプロトタイプ第1弾として、LIFULL HOME’Sの物件情報との連携を試みた。

 「Well-being」とは一般的に「よい状態」を示し、以前は「より多くのポジティブ感情を経験すること」が大事だと思われてきたが、最近では感情の多様性“Emodiversity(エモダイバーシティ)”という概念が大切だと考えられており、ポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情も含めたさまざまな感情に触れることがWell-beingであるとされている。

 同社はこの考えに基づき、ユーザーが自身の感情に足りていない感情に出会える場所へ行ったり、街で暮らしたりすることで、もっとWell-beingになるのではないかというコンセプトのもと同サービスを開発した。

 同サービスでは、ユーザーから取得したTwitterの投稿内容200件のテキストが持つ感情を構文分析し、抽出した特徴量をもとにユーザーの直近の感情と「ユーザーに足りていない感情」を12種類に分析・診断。その結果からよりよい自分になる、Well-beingになるための場所や街、物件情報を全国1,800市区町村の中からレコメンドする。

LIFE WILLの診断結果例
LIFE WILLの診断結果例

 Twitterの投稿内容によって同サービスの診断結果が変わるため、定期的な使用で手軽にWell-beingを知る手段としても利用できる。また、従来のキーワード入力による情報検索とは異なり、ユーザーの感情をベースにしたレコメンドを行うため、思いがけない情報と出会う新たな検索体験として可能性を秘めている。

 今後は同社が保有するさまざまなライフデータベースをはじめとして、外部パートナーのデータベースとの連携、感情分析エンジンとしての利活用など、さまざまな可能性に取り組んでいく。

LIFE WILLの診断結果例
LIFE WILLの診断結果例

監修・石川善樹氏のコメント

人生で出会える感情が多様になるほど人生が豊かになるという研究に基づきLIFE WILLは設計されています。

暮らす街が変われば、考え方も変わる。

読む本が変われば、人生観が変わる。

自分が気づかなかった新しい感情に出会い、人生をもっとWell-beingにしていく新しい試みです。