ロフトワークとツギノジダイがイベント「デザイン経営パーラー」開始 デザインの力を中小企業の成長に

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2023/12/15 15:00

 ロフトワークは、朝日インタラクティブが運営する中小企業向けウェブメディア「ツギノジダイ」と共同で、中小企業支援イベント「デザイン経営パーラー」を、2024年1月からスタートすることを発表した。

 「デザイン経営」とは、デザインを企業価値向上のための重要な経営資源として活⽤する経営手法。2018年に経済産業省・特許庁から出された「デザイン経営宣言」以降、海外企業だけではなく、国内の中小企業でもブランド力とイノベーション力を向上させる経営の姿として、導入が進んでいる。ロフトワークは、2018年に創業者であり当時の代表である林千晶氏が「デザイン経営宣言」の起草に関わって以来、特許庁や中小企業庁、またさまざまな企業とともにデザイン経営の実践に挑戦してきた。

 今回、中小企業の後継ぎ経営者とのネットワークを持ち、中小企業の次世代のイノベーションを起こすメディア「ツギノジダイ」とタッグを組み、全国の中小企業に「デザイン経営」推進のヒントやその効果を伝え、経営の飛躍的な成長につなげてもらうことを目的に、「デザイン経営パーラー」を立ち上げる。

全国の経営者やデザイン関係者が集い、実践者から学び、語り合う

 同イベントには、デザインの力を使いながら、ロゴや商品パッケージのみならず、経営課題の解決や組織改革、地域振興で成果を上げた全国の中小企業経営者らが登壇。さまざまな中小企業の事例を取材しているツギノジダイの編集者と、デザイン経営の伴走をおこなっているロフトワークのディレクターを交えたトークで、デザイン経営を自社の成長に生かすためのメソッドを語る。また交流会では経営者同士または経営者とデザイン関係者とのネットワークの機会も提供。同イベントは、ロフトワークが運営する各地のFabCafeを中心に全国で定期開催する予定。

第1回は「下町ボブスレー」から生まれたデザイン経営〜町工場2代目のネットワーク

 第1回は2024年1月24日に東京・渋谷のFabCafe Tokyoで開催。東京都大田区で「下町ボブスレー」プロジェクトをリードした國廣愛彦氏(フルハートジャパン代表取締役社長・I-OTA代表社員)が登壇予定。國廣氏は「下町ボブスレー」をはじめ、周辺の町工場経営者との共同事業を推進し、デザインの手法を用いて、自社のみならず、地域のネットワーク力を高めてきた。その舞台裏について、トークや交流会で伝える。なお、2回目は3月に、名古屋市での開催を予定。