電通は、AI×クリエイティブで企業の事業・サービス開発を支援する「AIQQQ STUDIO(アイキュースタジオ)」のサービス提供を開始する。国内電通グループの独自AIとビジネスデザイン領域に従事する電通のクリエイターのケイパビリティを掛け合わせ、顧客企業の新規事業開発やコミュニケーション開発のプロセスに量・質・スピードをもたらし、事業の成長を支援していく。
従来の生成AIを使用しないビジネスコンサルティングやデザインクリエイションのプロセスでは、施策の実施から効果検証までに多くの時間や費用がかかる場合が多く、思わしくない結果が出たとしても、抜本的な変更を施すことができず、小幅な改善のみで継続して事業を進めてしまうケースが顕在化している。また、生成AIを導入していたとしても、AIによるクリエイティブ素材の創作では、量を担保すること自体は可能になったが、質を上げるためには、的確な指示(プロンプトの入力)と、表現の練り上げなどが必要であった。
「AIQQQ STUDIO」では、国内電通グループ独自のAIで創作した大量の仮説をもとに、電通のクリエイターの知見をふまえ、製品や顧客体験のイメージを生み出すプロセスを構築する。AIで作成した大量の案の中から、クリエイターが的確なクリエイティブを絞り込んでいくためのワークショップの設計やファシリテーションも行う。また、電通デジタルが独自に開発したAIソリューション「∞AI Chat(ムゲンAIチャット)」をテーマごとに専用でカスタマイズ。AIを駆使して顧客の評価をシミュレーションし、案の絞り込みを行う。そして、電通が持つさまざまな生活者の行動・意識データを活用することにより、より納得度の高い顧客評価シミュレーションも可能になる。
サービス内容
1. 事業・サービスデザインを推進
AI×クリエイティブにより、企業の事業変革や新規事業アイデアの創出、ターゲット像の洗い出しやその選定を行うことで、事業・サービスデザインのコンセプトを迅速に開発・検証する。
2. コミュニケーションのデザイン
AI×クリエイティブにより、メッセージやビジュアルアイデアから、ターゲットの選定や、コミュニケーション内容を迅速に開発・検証する。
3. 顧客体験やシステムの開発
AIを活用した業務プロセス構築や社内システムの企画開発、コンシューマーサービスやエンターテインメントの企画開発などを行う。
電通は、電通グループ独自のAIとクリエイタ―の知見を活用して、迅速に企業の事業開発やコミュニケーション開発を支援し、ビジネスの成長に貢献していく。