HP Inc.(以下「HP」)は、ビジュアルコミュニケーションプラットフォームであるCanvaとの複数年にわたる戦略的なグローバルパートナーシップを発表した。これにより、世界中の何百万ものCanvaユーザーが、シームレスにオンラインでデザインしたりビジュアルコンテンツを作成して、現地で印刷できるよう推進する。
両者のコラボレーションは、世界中のHP製品を導入する印刷事業者とCanvaコミュニティの双方にメリットをもたらす。Canvaプラットフォーム上でビジュアルコンテンツを作成するすべてのユーザーが、デザインから印刷まで完全に統合されたシステムを活用できるようになる。複数年にわたる契約により、Canvaユーザーはあらゆるものをデザインし、品質と信頼性を損なうことなく、どこからでも印刷を行えるようになる。
2013年に創設されたCanvaの月間ユーザー数は1億8,500万人を超え、Fortune 500企業の95%を顧客に抱えている。2017年に開始したCanva Printは、ユーザーに名刺、パンフレット、チラシ、ステッカー、マーケティング資料から、カスタマイズオプションやアパレルまで幅広い商品をデザインし、印刷できるようにした。年間数百万件のオーダーがあり、急成長を遂げている。
今回のコラボレーションにより、Canvaコミュニティは、世界中のHP製品を導入する印刷事業者から高品質な印刷物を入手できるようになる。Canvaは、2026年までにプリントサービスの提供地域を150ヵ国に拡大する予定。地域ごとの運用により、短納期での提供と、カーボンフットプリントの大幅な削減を実現する。
CanvaはHPの自動化ソフトウェアとグローバルの印刷事業者ネットワークによりリーチを拡大
市場をリードするHPの自動化ソフトウェア「HP PrintOS Site Flow」は、印刷事業者の生産と出荷のプロセスを自動化することで、Canvaの拡大を支援。このエンドツーエンドソリューションは、印刷ジョブの自動スケジューリング、一貫性のある色、セキュリティ、バーコード追跡、生産性の最適化を可能にする。さらに、新機能を含むHP PrintOS Suiteの拡張により、Canvaのプリントオペレーションチームは、HP製品を導入する印刷事業者がグローバルで提供する商品カタログを識別、接続、管理するための強力なツールを装備することになる。
Canva Enterpriseにより、HPは大規模なビジュアルコミュニケーションを促進
Canvaは今年5月、大企業による急速な需要に対応するため、新しいサブスクリプションサービスであるCanva Enterpriseを発表した。今回の契約の一環として、HPはCanva Enterpriseを導入し、HPのグローバルマーケティングとセールスの各チームによって安全なビジュアルコンテンツの作成、コラボレーション、公開を可能にする。
持続可能な印刷に向けた生産のローカライズ
HPとCanvaのコラボレーションは、サステナビリティに対する取り組みについても一致している。現地生産を促進することで、Canvaは環境への影響を軽減しながら、高品質なデザイン素材を提供することを目指している。
Canvaのプリントオペレーションチームは、オンデマンドプリントサービスの提供において、HPのグラフィック事業部門および世界中のHPの印刷事業者と協力して、一貫したプロフェッショナル印刷サービスの実現に取り組んでいる。HPは、Canvaの拡大するユーザーと印刷量をサポートし、あらゆるものを、あらゆる場所で、スピーディに印刷するというCanvaの目標の達成を支援する。