ギブリーは、マーケティング業務に特化した生成AIツール「マーケGAI」を正式にリリースした。新バージョンでは、次の3点を軸に大幅な機能強化がおこなわれた。
- マーケティング業務へのUIの最適化
- クリエイティブ生成機能の追加
- データ分析機能の追加
これにより、従来の企画・ライティング業務をより効率的に進められるようになっただけでなく、デスクリサーチから、SNS投稿画像生成、リーガルチェックに至るまで、マーケティングの幅広い領域における業務効率化をカバーできるようになる。
「マーケGAI」正式リリースの経緯
生成AIが世界的に話題になって1年あまりが経過し、OpenAIやビッグ・テック各社は汎用的な用途でのAI開発においてしのぎを削っている。その一方で、企業活用の領域では、特定業務や特定職種に特化した形でのAIの利活用が求められ始めている。
ギブリーは、2009年の創業以来、業務改革・マーケティング・人材開発の各領域に対するドメイン特化型のソリューションを提供してきた。昨年から汎用型の法人向けAIプラットフォーム「法人GAI」の展開を開始し、そこで培ったAI活用のノウハウと、これまで蓄積してきたドメイン特化の業務知識を掛け合わせることで、特定業務・特定職種に特化したプロダクト開発を進めている。
2024年4月25日に発表した「マーケGAI」は、マーケティング業務に特化したAIプロダクト。マーケティングに携わる人にとってより価値あるものとなることを目指し、大幅なUI刷新と機能追加を実施する。
機能特徴1:ターゲット / 商品情報登録
AI活用におけるルーティン作業を効率化するため、「マーケGAI」ではターゲットおよび商品情報を登録し、必要に応じて呼び出せるように機能を改修した。これにより、マーケティング担当者は毎回情報を入力する手間が省け、より効率的にAIを活用することが可能になる。
機能特徴2:コンテンツアシスト
マーケターの業務には、商品企画からSNSやライブ配信などの多岐にわたるコンテンツ関連業務が存する。「マーケGAI」の新機能では、それらの業務を自動化することが可能になる。事前に登録したターゲット情報と商品情報をもとに、AIが自動で用途に合わせて最適なコンテンツを生成する。これにより、マーケターは手作業でコンテンツを作成する負担から解放され、より戦略的な業務に注力することができる。
また、生成されたコンテンツが法律に触れる表現を含んでいないかのリスクチェックについても、AIが自動で判別する。これにより、コンプライアンス違反のリスクを未然に防ぎ、安心してコンテンツを発信することが可能になる。
機能特徴3:分析・リサーチアシスト
商品開発など上流工程のマーケティング業務では、市場調査・競合調査といった業務の中でデスクリサーチを行うことが多くある。デスクリサーチとは、机上で行う調査のことを指し、主にWebサイトやデータベースから情報を収集し、分析を行う。
「マーケGAI」に新たに搭載された「デスクリサーチ」機能は、ウェブサイト情報を自動でクローリングし、指定の情報を収集してくれる。これにより、マーケターは手作業で情報を収集する時間と手間を大幅に削減することができる。
また、「分析」機能を活用することで、市場調査から取得したアンケートデータをアップロードし、それらに自動でクラスタ分析をかけることも可能。この機能により、マーケターは調査結果から有意義なインサイトを効率的に導き出すことができる。