パナソニックは、4Kを超える高解像度で、HDR(ハイダイナミックレンジ)に対応した眼鏡型VRグラスを開発した。
同社では、VRグラス向けデバイスメーカーであるKopin社と高性能な表示デバイスを共同開発。さらに、テレビやブルーレイディスクプレーヤーなど映像機器の開発で培ってきた信号処理技術とテクニクスの音響技術、デジタルカメラLUMIXの光学技術を融合させることにより、臨場感あふれる仮想現実を良好な装着感で快適に体験できるVRグラスを実現した。
同開発品の主な特徴は、下記のとおり。
4K超/HDR対応の高画質
Kopin社とパナソニックが共同開発したマイクロ有機ELパネルを搭載。また、画素境界が網目のように見える「スクリーンドア効果」の発生を抑え、自然で滑らかな映像を実現。
超低音から高音まで広帯域再生に対応する高音質
磁性流体を用いたテクニクス独自のダイナミック型ドライバーを採用することで振動板の正確なストロークを可能とし、超低歪再生を実現。
小型・軽量でヘッドバンドのいらない快適な装着感
Kopin社、3M社、パナソニックで新たに共同開発した光学モジュールを採用することで、歪みを抑えた自然な映像を超単焦点で表示。小型・軽量で眼鏡のような形状を実現
今後は5G商用サービスの本格化に向け、さまざまな用途に応用できるよう開発を進めていく。
なお、2020年1月7日から10日まで、アメリカのネバダ州ラスベガスにて開催される「CES2020」のパナソニックブースにて、同VRグラスを参考出展する。