GMOインターネットグループは、「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」を掲げ、グループをあげた生成AIの活用・業務効率化の取り組みを進めている。その結果、グループ全体での2024年の合計業務削減時間が推定100万時間を突破した。
GMOインターネットグループの生成AI活用調査結果
1.生成AI活用により2024年で合計削減時間100万時間を突破
- 国内パートナー(シフト勤務除く)の86.8%が生成AIを活用(前回調査差+2.9ポイント)。
- 生成AIを活用しているパートナー1人あたりの業務削減時間は27.2時間/月(前回調査差+0.4時間)となり、パートナーが、次々とリリースされる最新のAIツールをキャッチアップし、1人ひとり使いこなしていることが推測できる回答結果となっている。
- また、生成AIを活用しているパートナーの合計により、ひと月あたり約13万9,000時間/月(前回調査差+約7,000時間)削減を実現した。削減時間数は調査するごとに増加し、結果として2024年9月時点で年間推定107万時間の業務時間削減を実現した。
2.自分の業務に合ったLLMを見つけ業務に利用
- AIの業務活用を行うパートナーに対し、AIの複数利用について質問したところ、過半数の54.2%(前回調査差+7ポイント)が複数のAIを業務で使い分けていると回答した。
- 日常的に利用しているAIサービスのうち、Claude、Gemini、Perplexityが増加したこともわかった。
- 依然としてGPT-4の利用が圧倒的である一方、文章生成に特化したサービスや調査・分析に強みを持つサービスなど、業務に応じた最適なLLMを選定するパートナーが増加していることが推測される。
- 一方で、生成AIを業務活用しているパートナーのうち、業務においてもっとも優れていると思うLLMについて、「わからない」と回答した人が16.3%と前回調査差と比べ8.4ポイント減少し、自身の業務に合ったLLMへの理解が進んでいることがわかった。
半数のパートナーが「業務負担が軽減した」と実感
- AIの業務活用を行うパートナーに対し、2022年から現在までの2年間において、AI活用による業務負担の変化について質問したところ、「すごく減った・減った」と回答した人が半数の50.0%となった。
- 一方で、「変わらない」と回答した人は39.2%で、「すごく増えた・増えた」と回答した人は10.8%であった。
- 「業務負担が増えた」と回答したパートナーのうち、特定の職種や役職では「AI導入に伴う部署の対応負担や処理案件の増加により、精神的疲労を感じている」といった意見が見受けられた。
- また、AIを使った処理の担当や、AIツールの開発担当などAI活用による、業務効率化を推し進める人財に仕事が集中している事も見受けられた。
調査概要
- 調査期間:2024年9月9日(月)~9月13日(金)
- 調査対象:GMOインターネットグループの国内パートナー(正社員、契約社員、アルバイト、派遣社員、業務委託)
- 回答者数:6,312人(有効回答4,962人)