ライカは、iPhone用カメラアプリ「Leica LUX」の最新版(バージョン 1.7) で、個性をより強く打ち出す表現やクリエイティビティを自在に発揮した表現を叶える新機能「Artist Look」シリーズを追加した。第1弾は、イギリスの写真家であるグレッグ・ウィリアムズ氏とのコラボレーションのもと開発されたもので、同氏らしいシネマティックな描写がモバイルフォトグラフィーでも実現する。開発にあたり、優れたフィルムとして知られるコダック社の「TRI-X 400」のスキャンを参考にさまざまな光の条件下で微細な調整が加えられ、人工的に品質を向上させた印象なくリアルさと親密感にあふれ温かみを感じさせる表現を叶えるルックに仕上がっている。さらに「Artist Look」シリーズには今後、新たなルックが順次追加される予定。
「私が実現したかったのは、リアル感に満ちた表現 ── 誇張はなく、人工的でもない表現でした。過度なシャープさや、余計なエフェクトもない。そのシーンのその瞬間だけが忠実に描き出されればよかったのです。そんなリアルな表現が『Leica LUX』のおかげでスマートフォンでも可能になりました。ライカのカメラでなければ不可能だと私が思っていたシネマティックな深みが備わります」 グレッグ・ウィリアムズ氏はこのように語っている。
カスタマイズの新機能
「Leica Look」をアプリ内でマークできる機能が追加された。これにより、お気に入りの「Leica Look」へ素早くアクセスでき、統一感のあるムードで撮影したいときに便利な機能。
今後の製品関連情報
「Greg Williams 」Lookは「Leica FOTOS」にも追加される。ライカのカメラでも同様の雰囲気での表現が可能となる。
Leica LUX:ライカらしい写真表現をiPhoneでも
ライカは2023年にモバイルフォトグラフィー関連製品を手がけるノルウェーのスタートアップ企業のフィヨルデン・エレクトラ社を買収し、モバイル事業の拡大を図った。そして2024年にiPhone用アプリを共同開発したのが「Leica LUX」。「Leica LUX」の登場により、ライカのレンズが誇るアイコニックなビジュアル表現のDNAをiPhoneでも活用できるようになった。また、マニュアル感覚での撮影も可能になったほか、「Leica Look」で幅広い写真表現を楽しめるようにもなった。「Leica Look」の種類は今後も追加予定。
「Leica LUX」のバージョン 1.7 はApp Storeにて提供中。なお、グレッグ・ウィリアムズ監修の「Artist Look」は「Leica LUX」有償版にのみ含まれる。「Leica LUXグリップ」を購入後に製品登録すると「Leica LUX」有償版が1年間無料で利用可能で「Artist Look」も 1 年間無料で利用できる。