GMOペパボとDNPがアート作品の二次創作を支援する認証技術「クレデンシャル技術」の実証実験を開始

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2025/08/05 19:00

 GMOペパボと大日本印刷(DNP)は、デジタルコンテンツの来歴や変更履歴を記録して信頼性を確保・証明する「コンテンツクレデンシャル技術」を活用した画像コンテンツ認証支援の実証実験を開始した。

 同実証実験は、GMOペパボのオリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI(スズリ) byGMOペパボ」と、DNPとDNPアートコミュニケーションズがクリエイター向けにアート作品の画像データのライセンスを提供する「イメージアーカイブ・ラボ」とが連携し、人気クリエイター「マーモット中毒」氏とのコラボレーショングッズ販売を通じて実施される。

 今回の実証実験でGMOペパボは、正式にライセンス提供された名画の画像(一次流通)とマーモット中毒氏が二次創作して出品する画像(二次流通)に埋め込まれたクレデンシャル情報を自社運営の「SUZURI byGMOペパボ」や「それゆけ!SUZURI計画 byGMOペパボ」からインターネットサイト上で確認できるようにする。これにより作品の真正性や来歴などの情報を提供し、有効性を検証する。

  DNPは、画像データの情報管理にコンテンツクレデンシャル技術を活用し、画像データの来歴や変更履歴を記録。フランス国立美術館連合(RMN-Grand Palais/30以上の美術館による、美術品の保存や美術館の運営支援をおこなう組織)が管理し、DNPアートコミュニケーションズが提供するダ・ヴィンチの「モナ・リザ(ラ・ジョコンダ)」の画像データを二次創作に利用することを許諾し、同実証実験で使用する。

ダ・ヴィンチの「モナ・リザ(ラ・ジョコンダ)」をもとにマーモット中毒氏が制作した作品
ダ・ヴィンチの「モナ・リザ(ラ・ジョコンダ)」をもとにマーモット中毒氏が制作した作品

 GMOペパボは今後、同実証を通じ、イラストレーターやハンドメイド作家、3Dクリエイター、VTuberなど多様なクリエイターが安心して、創作活動やファンとの交流に集中できる環境整備とサービスの検討を進める方針。また、DNPグループも、2027年度までにデジタルコンテンツの真正性や来歴の証明、対価還元、これらにともなう流通支援を可能にするサービス基盤を構築する計画だ。