Yahoo!ニュース、戦後80年で「未来に残す 戦争の記憶」特集を刷新 戦争体験を幅広い世代に継承

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2025/08/14 08:00

 LINEヤフーが運営するインターネットニュース配信サービス「Yahoo!ニュース」は、2015年より全国各地のテレビ局や新聞社などと連携して戦争体験者の証言やデータを収集し、デジタルの力で次世代に戦争体験を継承する特集「未来に残す 戦争の記憶」を運営してきた。今回、戦後80年の節目に幅広い世代へ戦争体験の証言を届けることを目的に、新たなプロジェクトや動画企画を加えた特設ページを公開した。

 終戦から長い年月が経ち、実際に戦争を体験した人々の高齢化などにより、戦争体験者の証言を伝える機会が失われようとしている。

 新特集ページでは、これまでの企画に加え、全国各地のメディアと連携した新たなプロジェクトや関連するショート動画などをアーカイブとしてひとつの場に集約し、あらためて幅広い世代のユーザーが戦争や平和について考えるきっかけを提供する。

メディア横断型のプロジェクト

 TBSテレビおよびJNN28局と連携し、戦争の記憶をつなぐ「人」や「もの」を発掘・記録する「#きおくをつなごう」プロジェクトを始動。TSSテレビ新広島およびKTNテレビ長崎と協力して被爆者の証言を全国に届ける「広島・長崎 被爆80年プロジェクト」、さらに「LINE VOOM」や「YouTube」でのショート動画配信による若年層への発信強化など、多面的な取り組みを展開する。

「#きおくをつなごう」プロジェクト

 TBSテレビを含むTBS系JNN28局が運営するニュースサイト「TBS NEWS DIG Powered by JNN」と共同で「#きおくをつなごう」プロジェクトを開始。「Yahoo!ニュース」はこれまでの知見をもとにプロジェクトの特設ページを制作し、TBS/JNNが視聴者や読者からの情報提供をもとに、これまで詳細な記録がなかった写真や映像に秘められた戦争の記憶を番組化や記事化している。また、SNS投稿用のハッシュタグ「#きおくをつなごう」を設け、一般ユーザーにも記憶の共有を呼びかけるほか、メディアプラットフォーム「note」とも連携。参加型コンテンツとしての拡張を図る。

広島・長崎 被爆80年プロジェクト

 被爆地のTSSテレビ新広島、KTNテレビ長崎と連携し、被爆証言を全国に発信するシリーズ企画を展開。俳優・上白石萌音さん、水上恒司さんをインタビュアーに起用し、次世代へ向けたメッセージを全8回の構成で伝える。

ショート動画公開

 「LINE VOOM」や「YouTube」などでショート動画の配信も開始。8月15日の終戦記念日に向けて10本以上の動画付き記事を配信予定となっている。ショート動画は「Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE YouTubeチャンネル」などでも配信される。