総合クリエイティブプロダクション「BIRDMAN」の開発したスマート知育玩具「PA!GO(パゴ)」が、インターナショナルフォーラムデザイン(ドイツ・ハノーバー)主催の「iFデザインアワード2020」において最高賞の金賞を受賞した。
2019年10月にエードットグループに仲間入りし、最先端のデジタル技術を駆使したプロジェクトを展開するBIRDMANが今回開発したスマート知育玩具「PA!GO(パゴ)」が、世界三大デザインアワードと呼ばれる「iFデザインアワード」のプロフェッショナルコンセプト分野で金賞を受賞。世界56ヵ国7,298件を超える応募の中から最高位の作品として選ばれた。
iFデザインアワードは、工業デザインの振興を目的に1953年に設立されたデザイン賞。賞は、プロダクト、パッケージ、コミュニケーション、サービスデザイン、建築、インテリア・内装、プロフェッショナルコンセプトの7分野で構成。毎年、トップクラスのデザイナーや企業のデザイン責任者などが審査を行い、優れたデザインを選定する。
受賞プロジェクト概要
- プロジェクト名:「PA!GO」
- エントリー部門:プロフェショナルコンセプト分野
- クライアント名:Panasonic
- プロジェクト担当者:長井崇行氏( BIRDMAN:クリエイティブディレクター)
PA!GO(パゴ)- 子どもの好奇心をブーストするスマート知育玩具
PA!GOは、携帯やスマホの代わりに家の外に持ち出す子どものための新しい知育デバイス。花、動物、虫など、外の世界で出会ったモノを内蔵カメラで撮ると、AIがそれらが何かを音声で教えてくれる。PA!GOの実装には、Googleの機械学習ライブラリTensorFlowとAI.プロセッサEdgeTPUによるオンデバイスでの画像認識や、Google ナレッジグラフによるモノの情報探索が利用されている。BIRDMANはクリエイティブディレクション、アートディレクション、プロジェクトマネージメント、プロトタイプデザインと開発、ソフトウェア開発、機械学習、アプリ制作、ウェブサイト制作を担当した。
製作担当者からのコメント(BIRDMAN:Creative Director/長井崇行氏)
PA!GOは、パナソニックがGoogleの機械学習技術を活用することで誕生したスマート知育玩具です。テクノロジーによって、子どもたちの想像力や好奇心、野外で過ごす時間を増やすようなものができないかというコンセプトからスタートしました。BIRDMANは開発の初期段階から、パナソニックのプロジェクトパートナーとして共に関わってきました。開発当初は様々な形状のプロトタイプを製作し子供たちに実際に体験してもらってアフォーダンスの検証をしたりもしました。今後、開発者向けではありますが、PA!GOのダンボール版自作キットの販売も予定しています。