3D Printing Corporation、AON3D社代理店に 「AON-M2」販売と受託製造

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2020/06/13 06:00

 3D Printing Corporationは、 カナダの3DプリンターメーカーであるAON3Dと日本総代理店契約を締結。 AON3D社のアジア初の代理店契約となる。この契約により、AON3D社のスーパーエンジニアリングプラスチック(スーパーエンプラ)3Dプリンター「AON-M2」の機器販売と受託製造サービスを開始する。

3Dプリンター「AON-M2」

 AON-M2は、 スーパーエンプラを使用できる工業用3Dプリンター。 スーパーエンプラ3Dプリンターとしては安価で、 大型造形に対応し、 独立稼働型デュアルヘッドによって高い生産性を実現。 スーパーエンプラは、 高耐熱性や高強度などの特性を持った高性能のプラスチックのことをいい、 自動車産業や航空宇宙産業など、 主に工業用として使用されている。 AON-M2は温度管理に優れているため、 PEEKやULTEMといったスーパーエンプラを始めとして幅広い材料を造形することが可能。 また、 独立して稼働するヘッドが2個搭載されているため、 サポート材を使用して複雑な形状のパーツを造形することができる。

AON-M2で造形したULTEMの大型パーツ

 3D Printing Corporationは、 AON-M2の機器販売ならびにAON-M2を使用した受託製造サービスを提供することで、 日本の製造業における3Dプリンティング運用を推進。 また、 製造だけでなく、 弊社の製造インフラ施設を活用し、クライアントの希望に合わせて、 製造に設計・品質管理・後加工の工程を合わせたサービスを提供する。

 3Dプリンティングは試作に留まらず、 製造技術として導入、工業向けの用途にも活用されている。 しかし、 工業向け部品などの製造は、 一般向けの3Dプリンターでは実現が難しい場合があり、 工業向けの仕様かつ安価な3Dプリンターの需要が高まっている。