Japan XR Science Forum 2020、VRでオンライン開催 アバター介しての交流も

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2020/06/16 05:00

 仮想現実を用いたサイエンスフォーラム「Japan XR Science Forum 2020 in US Midwest」が7月12日(日本)に開催される。COVID-19下の新しい学術集会のあり方を提案するとともに、仮想現実の世界で日本の科学技術を世界に向けてアピールし、日本の科学技術プレゼンス向上を目指すという。

 同学会では次の発表がされる予定。

  • 米国を含む海外で世界最先端の研究を推進する若手日本人研究者による発表
  • Cheiron-GIFTS(研究者家族留学支援イニシアチブ)採択者のVR贈呈式
  • COVID-19の影響で科学に触れる機会が少ないアメリカ、日本在住の子どもたちのための夏の科学教室

 同学会は、仮想現実空間で開催されるサイエンスフォーラムにおいて、アバターを介して交流を行う。「細胞×最新技術」「免疫・アレルギー×皮膚」「留学のすゝめ」「異分野交流」「親子科学教室」など通常では混ざり合わないテーマと参加者の組み合わせから、新たな知の閃きを生み出すことを目的としている。

 同フォーラムの起源は、2016年11月に米国ハーバード大学で産声をあげた、当時ボストン在住の日本人研究者および、海外日本人研究者ネットワークのメンバーによって作り上げられたサイエンスフォーラム。以降、ハーバード大学およびアメリカ中西部で年に一度開催されてきた。年々減少する在米日本人研究者が逆風に負けず、世界に日本の研究者のレベルの高さを証明する、そして世界における日本の科学技術のプレゼンスをあげるという使命を果たそうと、さまざまな垣根を超えて集まったメンバーを巻き込んで発展してきたという。

 当初は在シカゴ日本国総領事館で開催することを目指していたが、COVID-19のパンデミックにより、オンライン開催を余儀なくされた。そこで、ピンチをチャンスに変える新たなXR技術の活用が、研究者の家族が仮想現実空間を体感するサイエンスフォーラムの開催につながったとのこと。

  • 開催日時:2020年7月12日(日)
    日本7:00-12:00
    欧州中央 同0:00-5:00
    米国東部11日(土)18:00-23:00
  • 登録方法:学会ウェブサイトより参加登録受け付け。

 なお、バーチャルイベント「バーチャルマーケット」を主催するHIKKYが、XR技術における全面的なバックアップを行う。