AR広告を魅力的に使いこなすための3つのヒントとは 制作現場の経験をふまえて解説

AR広告を魅力的に使いこなすための3つのヒントとは 制作現場の経験をふまえて解説
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2020/09/03 08:00

 さまざまな技術が次々に登場するなか、注目を集めているテクノロジーのひとつが「AR」。本連載は、その中でもAR広告にフォーカス。効果的な活用法や制作の裏側などAR広告の基本をお届けします。解説していただくのは、ARスタートアップ「YONDE」の代表取締役・田坂洋一さんです。今回のテーマは「AR広告を使いこなすヒント」です。

 こんにちは。YONDEの田坂です。連載「AR広告の今とこれからの話」は、今号で最終回となります。

 初回では、そもそもARとは何か?から始まり、ARの現状と課題、AR広告の目指す世界観について。第2回ではAR広告の過去の事例を中心に解説しました。そして最終回となる今回は、AR広告を魅力的に使いこなすヒントを3つ、制作現場の経験を踏まえながらご紹介します。

1.チャネルと目的を明確にする

まず大切なことは、チャネルと目的を明確にすることです。

ARでの表現手法が増えてきている昨今ですが、「こんな表現してみたい!」という思いつきだけで企画するのではなく、まずは上記の図にあるように、チャネルを何にするか、目的をどのような内容にするかをある程度絞り込んでからスタートしましょう。

また表現方法ばかりにとらわれた結果、コンテンツが的はずれで思うような効果が得られなかったり、予想以上に制作費用が高くつくこともあるので気をつけたいところです。目的が達成するのであれば、3DCGにかかる制作費のコストを考えると、凝ったCGを制作する必要はないでしょう。

チャネルと目的を決定したら、あとは最適なAR表現を選択するのみ。代表的な3つの表現を特徴別に下の表にまとめました。

  1. WebAR広告
  2. Instagram×ARフィルター広告
  3. ネイティブアプリ×AR広告

(AR広告表現の採用事例については、前回の記事(後編)に記載していますのであわせてご覧ください。)

広告コンテンツの内容とAR表現の選択ができましたら、予算とのバランスを考慮して最適なものを選びましょう。

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