デザインでも素材でもない 動画広告クリエイティブでもっとも力を入れるべき要素とは

デザインでも素材でもない 動画広告クリエイティブでもっとも力を入れるべき要素とは
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 本連載のテーマは、「動画広告のクリエイティブ制作」。「動画広告のクリエイティブを依頼されるケースが増えてきたものの不安がある」、「以前制作したクリエイティブで効果がでなかった」といった動画広告のアレルギーを解消していきます。本連載をとおして、動画広告に関するモヤモヤを晴らしていただけると嬉しいです。第2回のテーマは「動画クリエイティブにおけるコピー」についてです。

 こんにちは。最短1分で動画広告がつくれる「RICHKA(リチカ)」の毛利です。前回は「動画広告に取り組むべきか」をテーマに、市場環境とSNS広告におけるクリエイティブの重要性をお話しました。

 今回からは、数回に分けて動画広告のクリエイティブの作りかたについてお話していこうと思います。今回はクリエイティブにおける「コピー」の重要性を、クリエイティブの要素解説と弊社の事例からご紹介します。

「コピー」が成果に直結する

 まず、静止画と動画でユーザーの心が動かされる要素は違うのか、という問いについて考えてみましょう。

 静止画のクリエイティブやバナー広告で「コピー」はとても重要視されていますが、それは動画クリエイティブでも変わりません。どちらかしか対応していない配信面も存在しますが、SNS広告で配信される場所は、基本的に静止画でも動画でも同じです。配信される面が変わらない=ユーザーがSNS広告を視聴するときの態度やシチュエーションにも差がない、ということです。

 つまり、動画クリエイティブで重要となるのは、静止画と同様、「コピー」、「素材」、「デザイン」の3要素となるのです。

 ここで、「キャッチコピー」の意味を考えてみましょう。

キャッチコピー

消費者の心を強くとらえる効果をねらった印象的な宣伝文句。 (出典:大辞林)

キャッチコピー/キャッチフレーズ

主に商品や作品の広告など、何らかの告知や宣伝に用いられ、謳い文句や煽り文句となる文章である。惹句とも呼ばれる。(出典:Wikipedia)

 これらを参照すると、コピーの役割とは「見る人の心をとらえること」と考えることができます。広告が消費者の購買意欲や行動を起こさせる役割だとすれば、心を動かす役割を担っているものが「コピー」。言葉がストーリーをつくり、ストーリーが心を動かすのです。

 もちろん、コピーだけのクリエイティブを配信しても成果は良くありません。コピーを補完するための「素材」や「デザイン」が、配信面で広告を目立たせたり、感覚的にその意図を理解させるための手助けとなります。

 動画クリエイティブを映像ととらえ、デザインである装飾や素材ありきで制作を進めてしまう例も耳にします。しかし、あくまでもコピーがメインで、サブとなるのが素材とデザインであることを覚えておきましょう。動画広告で成果が上手く出せないと悩んでいる方の大半は、素材とデザインを重要視し、コピーに力を入れないことが原因であるケースも実はとても多いのです。

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