はじめまして。SNSマーケティング支援事業を展開するFinTでチームディレクターを担当している、高橋慧と申します。普段はチームディレクターとして、Instagramを中心にコスメから金融系まで、30以上のアカウントの運用マネジメント・戦略設計に携わっています。
以前FinTでは撮影ノウハウや段取りを紹介しました。今回の連載では、Instagramの運用法の中でもっともオーソドックスなタイプであろう「メディア型アカウント」に関するノウハウをお伝えしていきたいと思います。
そもそもメディア型アカウントとは
突然ですが、FinTでは投稿内容によってInstagramのアカウントを「メディア型アカウント」と「撮影型アカウント」のふたつに分類しています。
1)メディア型アカウント
- 画像に文字やイラストの情報を盛り込んでおり、1投稿あたりの情報価値が高い
- 情報発信に最適
- 女性向けメディア、金融系コンテンツ、主婦向け節約術など多岐にわたる
2)撮影型アカウント
- 基本的に大幅な文字入れはせず、画像での訴求が中心
- 投稿用写真をスタジオで撮影
- ブランドのトンマナ訴求に最適
- コスメや美容系の商材に多い
撮影型アカウントはスタジオで本格的な撮影をすることが多く、とくにコスメやシャンプーといった美容系の商材に多くみられる形態です。一方メディア型アカウントは、女性向けのトレンドから金融系、主婦系の節約術などコンテンツのジャンルも幅広く、画像内に文字やイラストなどの情報を豊富に盛り込んでいることが特徴です。FinTで自社運用している女性向けメディア・Sucleは典型的なメディア型アカウントだと言えるでしょう。
SucleはZ世代を中心に現在80万人以上のフォロワーを抱える女性向けメディアです。当初は画像のみを10枚投稿するにとどまっていましたが、ほかのメディアとの差別化を図るため、現在ではオススメスポットの住所や営業時間、入場料などをまとめて画像に盛り込んでいます。
こうすることで投稿を保存される確率が高くなりますし、「休日の過ごしかたを決めるときの参考になり、情報価値の高いコンテンツ」としてユーザーに感じてもらえるなど、ほかのアカウントと差別化しやすくなります。
メディア型アカウント最大の特徴は、なんといってもこの情報価値の高さで勝負している点です。
とくに「ググるからタグるへ」という言葉に代表されるように、現在のInstagramは主要な検索プラットフォームとして利用される傾向が強まってきました。ユーザーが気になる商品やスポットをInstagramのハッシュタグで調べたり、発見タブやリコメンド機能から投稿を見つけ、気になるものがあれば「保存」する。そしてその投稿があとから見返され、行動に繋がるといった一連のサイクルが定着しているのです。
その時流に遅れまいと本格参入する企業もここ最近増えており、こうしたメディア型アカウントは乱立しています。それもあり、アカウントの運用が一筋縄でいかないこともしばしば。ユーザーが求める情報を高い質で提供し続けることができるかが、アカウントを伸ばす大きな決め手となってきました。