東京メトロとNTTドコモ、多言語翻訳アプリを共同開発 東京メトロ全駅に導入へ

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2019/10/10 10:00

 東京地下鉄 (以下「東京メトロ」)とNTTドコモは、国際的なスポーツイベントなどで訪日外国人の利用者を迎えるにあたり、共同開発した多言語翻訳アプリを東京メトロ全駅に導入する。

 今回、共同開発したアプリ「はなして翻訳」は、これまでNTTドコモが提供している翻訳アプリをベースに開発したもので、12ヵ国語(英語[アメリカ・イギリス・オーストラリア]、中国語[北京・台湾・広東]、韓国語、フランス語、ポルトガル語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、タイ語、インドネシア語、ロシア語、ベトナム語)に対応している。

 アプリは音声入力による同時翻訳機能以外にも、鉄道における案内や、地域に特化した案内など、あらかじめ使用頻度の高い内容を定型文として登録できる。

 また、東京メトロでは自然災害などにより列車に遅れや運休が発生した際に、駅構内で一斉放送を実施しているが、今回のアプリ導入により、イベント時や自然災害発生時などに、状況に応じた放送を多言語で駅構内一斉に実施することができる。

 今後、全駅に導入するスマホなどの端末にアプリをインストールし、国際的なスポーツイベントなどの大会期間中に活用していく。

対面翻訳時 画面イメージ
対面翻訳時 画面イメージ

 同アプリの概要は、下記のとおり。

主な機能

同時翻訳を活用した対面会話

対面している外国人利用者に、スマホなどに向かって話してもらうことで、外国語から日本語の音声翻訳をする。

定型翻訳文を活用したご案内

駅周辺のランドマークへの行き方や乗換の案内など、外国人利用者の案内によく使うフレーズを定型文として登録できる。

多言語での駅構内一斉放送

駅の放送設備と接続し、事前に登録した文章をアプリ上で選択することで、多言語放送が可能。

対応言語

12ヵ国語(英語[アメリカ・イギリス・オーストラリア]、中国語[北京・台湾・広東]、韓国語、フランス語、ポルトガル語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、タイ語、インドネシア語、ロシア語、ベトナム語)

導入時期

2019年10月15日(火)から活用開始予定