[新連載]企業からの指名が多い人の特徴とは SNSで活躍するクリエイターの今とこれから

[新連載]企業からの指名が多い人の特徴とは  SNSで活躍するクリエイターの今とこれから
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 クリエイターエコノミー協会の調査でもクリエイターの課題の1位が「収益化」であったように、クリエイターにとって「収益を得ること」は常につきまとう課題です。それでもテクノロジーの進化をはじめとした社会の変化によって、クリエイターが収益を得る方法は増え続け、10年前では存在しなかった形で生計を立てるクリエイターも増加しています。本連載では、クリエイターが活躍できる新たな場所を創ることを目指し、SNSやwebtoon、Web3などの新たな領域に挑戦し続けるコンテンツプロデュース会社・Mintoが、クリエイターの新しい収益獲得方法とその実態を解説。初回のテーマはTwitterやInstagramなど、おもにマンガやイラスト、アニメーションなどのコンテンツを投稿する「SNSクリエイター」です。

SNSにおけるクリエイターの収益手段と「SNSマンガ×広告」の相性

 個人で活動するクリエイターが収益化する方法として、コミケなどの同人イベント、デザインフェスタなどのアートやクラフトのイベントでのグッズ販売などは古くから存在しており、その告知手段としてTwitterをはじめSNSが以前から有効活用されていました。

 またSUZURIやBASEなどのサービスを活用した、ECでのグッズ販売も収益源のひとつになっています。イラストなどを得意とする個人クリエイターの販売が主であるSUZURIだけで、年間の流通額は32億円を超えています。

 最近では、SNSでの活躍を見た出版社からオファーがあり書籍の出版に至るというケースも増えています。2015年に鴻池剛さんの『鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!』がヒットし、それを契機に出版社がSNSで作品を探す動きが本格化したように感じています。ただ以前のTwitterやInstagramでは、どれだけリツイートされてもそれ自体で収益を得ることはできず、これらはSNSを誘導装置として機能させる収益方法でした。

 そんななか、SNS上の広告として、マンガやイラスト、アニメを制作するという新たな収益手段が確立されました。サービスや商品を紹介する数ページのマンガやイラストに「#pr」などがついた投稿を見かけることも増えましたが、こうした投稿に代表される手法です。Mintoでも「SNSコンテンツ×広告」を2016年に事業化しましたが、SNS広告市場の成長とともに発注は増え続けています。広告であってもコンテンツの質がより重要視されるSNSにおいて、マンガやイラストの活用は、トレンドではなくいち手法として定着したと言えると思います。弊社は年間で300名弱のクリエイターと取引をしていますが、収入が年間1千万円を超えるクリエイターも多数存在します。

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